【PANCRASE】所英男と特訓。伊藤盛一郎、衝撃の失神ワンハンドチョーク防衛の真実──7年ぶり父との邂逅、妻・菅原美優との練習を語る
◆来年の『ROAD TO UFC』にチャレンジしたい。勝村先生をUFCに連れて行きたい
──カナダのサーモンも食べられる! いいですね。さて今回、最強挑戦者を下し、あらためてこちらとしては『ROAD TO UFC』のなかで伊藤選手が戦う姿を見たかった、と感じました。PANCRASEでの防衛戦も含め、今後をどのように考えていますか。 「ベルトを防衛して、海外の選手とやったり、あと自分が海外行って試合もしたいです。(内藤)由良がコンテンダーシリーズに出場が決まってるじゃないですか。もしそういうのもフライ級とかがあるんだったら興味がありますし、それが『ROAD TO UFC』なら、来年もチャレンジしたいです。まだ海外に挑戦したことがないので──もっと早くしろよという話なんですけど、やっとPANCRASEのチャンピオンになって、先輩が目指すUFCに自分もその資格を得て、見えてきたと思うので、いつまでもやれるわけじゃない現役生活のなかで、やらないで後悔するより、最後やって行くところまで行ってみたいなというのが、今の気持ちです」 ――2024年のRTU出場はならず、後進の育成も口にしているなかで、まだUFC挑戦は諦めてなかったのですね。 「そうですね……。勝村先生は自分の所属選手のセコンドとしてはUFCに行っていないので、僕がそうして連れて行きたいという思いがあって『グランドスラムから世界へ』って言ってたんです。だから、勝村先生と相談しながら、決めていきたいと思います」 ――6連勝。グランドスラムイズムの動きもあるなかで、立ち合いの安定感と、組みでも最後は伊藤選手がいいポジションを取って極めているという、強さを増しているように感じます。 「最近怖いくらい調子いいですよね。でも毎試合毎試合“過去一番調子いい”というのを更新している気がします。今が一番強いという、まだまだ強くなっているという実感があります」 ――菅原選手という生涯のパートナーも得て、格闘技が常に生活の中心にある。ともに今回のタイトルマッチに臨んだ菅原選手は試合後、どんな言葉をかけてくれていますか。 「自分が本当に今回、全然緊張してなくて、バックステージの入場でも、相手の入場曲鳴ってるときでもみんなでいい雰囲気だったんですけど……、美優はけっこう緊張してたみたいで、1回控室からいなくなったんです。ちょっと緊張しちゃって半泣きになってたみたいで。ジムの後輩の子が声をかけに行ってくれて、『盛一郎だから絶対大丈夫だから』と。だから、勝って本当にホッとしてましたね。やっと少し家族でゆっくりできます。犬と3人でお出かけするんですよ。犬も泊まれるグランピングに行って、7月13日が犬の誕生日だったんで、ちょっと遅れた誕生日パーティーをしようと」 ――ということは勝利を確信していたのですね。 「ここで手こずってるようじゃ、これから海外に行っても話にならないと思っていました。向こうはIMMAFの王者でしたけど、こっちはPANCRASEのチャンピオンなんでナメられちゃいけないと。だから、勝って。これから行ってきます!」 ――いいですね。お気をつけて。試合翌日にありがとうございました!