衝撃の結末!UFCでマクレガーが“自爆”の左足首骨折でTKO負け…リベンジならずも「勝利を盗まれた」と吠える
総合格闘技の「UFC264」が10日(日本時間11日)、米国ネバタ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで1万8000人のファンを集めて行われ、メインのライト級5分5ラウンドでは、元2階級制覇王者で現ライト級5位のコナー・マクレガー(32、アイルランド)が1月にTKO負けしていた元UFCライト級暫定王者で同級1位のダスティン・ポワリエ(32、米国)とのリベンジマッチに挑んだが、打撃を放った際にバランスを崩し左足首を骨折、1ラウンド終了後にドクターストップによるTKO負けとなった。自力で立ち上がることができず座ったままインタビューを受けたマクレガーは「この試合はまだ終わっていない。あいつが勝利を盗んだいった」と吠えまくった。マクレガーはキャリア6敗目。因縁の第4戦につながりそうな流れだ。
自分で足首をひねって自爆
誰がこんな結末を予想したのだろうか。 1ラウンド残り7秒。大劣勢だったグラウンドの攻防から立ち上がったマクレガーが左ストレートを放った瞬間にバランスを崩して軸足である左足首をぐねり異常な方向に折れ曲がった。立っていらないマクレガーは尻餅をついてダウン。襲い掛かってきたポワリエのパウンドを亀状態になってやり過ごしたが、1ラウンド終了の合図の音が鳴っても、ゲージに背中をつけ座りこんだまま、その場を動くことができなかった。自らの足首あたりを指さして審判に何やらアピール。もう足首はぐらぐらで完全に骨折してしまっていた。放送禁止にならないかと心配されるほど凄惨な折れ方だった。 無念のドクターストップ。ポワリエのTKO勝利が告げられた。想定外のアクシデントによる幕引きに約1万8000人で埋まった場内は騒然となった。 「ストップ(敗者)じゃないんだ!」 左足首を固定する処置を受けながらもマクレガーは吠え続けていた。アクシデントとはいえ、1月のTKO負けに続く連敗。全米で最も稼ぐ男のプライドが敗戦を受け入れられなかったのだろう。 勝者のポワリエは、オクタゴン内の勝利者インタビューで、わめき続けているマクレガーを冷静に見下ろしてこう言い放った。 「まだ(マクレガーが)なんか言っているんだから、あいつに(話を)聞いてあげればいい」 ――まずあなたの話を聞かせて欲しい、と催促されると、骨折のアクシデントに原因があったことを説明した。 「最初に足を痛めたと思う。その後に骨折したんだろう。私に蹴りを入れたときに何かを感じたよ。そこでダメージがあってヒビが入り後で折れたんだと思う」 試合序盤のスタンドの攻防ではマクレガーがプレッシャーをかけていた。トリッキーな後ろ蹴りから入り、左足でカーフキックを繰り出す。1月のポワリエ戦では、堀口恭司も所属するATT直伝のカーフキックで右足を破壊されて敗れた。今回は先にマクレガーの方からカーフキックを仕掛けた。だが、万全のカーフ封じを訓練してきているポワリエは、ダメージを負うような蹴りを許さなかった。ことの真相はわからないが、マクレガーは左足でカーフや前蹴りを乱発していたので、そのどれかで痛めた可能性はあるのかもしれない。