異例の少雨で農作物に影響 日焼けしたミカンや小ぶりな梨が増える 香川
KSB瀬戸内海放送
岡山・香川では19日、久しぶりの雨が降った地域もありました。しかし、この1カ月の雨量は少なく、農作物に大きな影響を及ぼしています。 【写真】雨が少ない影響で小ぶりの梨が増加
■日光で皮が日焼け 皮の一部が黄色く変色したミカン。これは熟したのではなく、日光で皮が日焼けしたものでこれ以上、成熟しなくなります。 三豊市の佐子昇さんは、約300平方メートルの農地で1千本以上の温州ミカンを育てています。 例年、日焼けしたミカンは1つの木に数個しかないそうですが、2024年は10個ほどあるということです。10月初旬の収穫を前に畑の土もカラカラに干からびています。 (ミカン農家/佐子昇さん) 「(Q.これだけ雨が降らない年は珍しい?)ないない。それと温度が高い」 四国地方は7月19日に梅雨明けしたと見られると発表がありました。18日までの1カ月の雨量は高松市で4mm、岡山市では11mmです。 三豊市財田は6.5mmと、同じ期間の平年値の約20分の1で、日照りが続いた11年前をさらに下回っています。 (ミカン農家/佐子昇さん) 「(水を)1000Lやっても知れとる。これだけのところに水をやるとなると相当必要だ。雨はおてんとうさんがしていることだから仕方ない。どっちゃこっちゃいかん(どうにもならない)」 ■ほとんどがB級品に (記者リポート) 「けさ6時前から雷がゴロゴロとなり、今久しぶりの雨が降っています」 三豊市では、19日午前6時ごろから雨が降り始めました。10種類の梨を栽培する平和農園の宮﨑和代さんもうれしさを隠せません。 (平和農園/宮﨑和代さん) 「ほっとしたと言うか、めっちゃうれしいです。今年一番うれしいかも」 宮﨑さんは例年、お盆の前に1玉350gほどのみずみずしい梨を販売しています。 250g以下の小ぶりの梨は例年、全体の1割ほどですが、2024年は雨が少ない影響で4割ほどに増えているそうです。 (平和農園/宮﨑和代さん) 「贈答用でお盆は箱で買われる方がいらっしゃるんですけど、箱が実が小さすぎてつくれない。B級品がほとんどで、もうけ的にはもしかしたら赤字になるかもしれない……」
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