小泉進次郎氏、石破氏支持は「私の中では決まっていた」
自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は20日、自民党総裁選後に報道陣の取材に応じ、石破茂元幹事長に投票したと明らかにした上で、「違う意見を押さえつけるのではなくて、違う声を強みに変えていく。そんな自民党でなければならないという思いから投票した」と理由を語った。 【写真】「最後の3年」安倍首相 性急な改憲議論に立ちはだかるハードル
「以前も言ったとおり、安倍さんか石破さんかという二者択一に見えて、そんなに単純な話じゃない」と切り出した小泉氏は、「これからの日本の社会は、もっと多様な、選択肢のある、異なる存在や声を社会の強みに変えていける、そんな日本でなければならないという強い思い」が今回の判断のベースにあったとした。 「率直におかしいなあとか、違う考えがあると言ったときに、それを『後ろから玉を撃っている』というふうに全部が評されることは本意ではない」とも述べた。 石破氏支持は「私の中では決まっていた」という。もっと早く意思表明していれば党内議論が活性化したのではとの声に対しては、少し考えた後、「仮にもっと早く表明したら、私の望む形にならなかったと思う。表明しなかったからこそ、2人だけの論争に注目が集まった」と説明した。続けて「私はバッターボックスに立ってない」と補足し、「総理大臣を狙って戦った2人の議論を多くの国民に見てほしい」と語った。 今回の総裁選については「率直に言っていろんな情報戦があった」と指摘。「総裁選は政治の世界の戦。武器を持たない戦争みたいなものだと思っている。非常に学びのある総裁選だった」と振り返った。齋藤健農林水産相が安倍首相陣営から圧力をかけられたとの発言については、「それは(影響)ない」と否定。「パワハラという言葉も一部で出たが、政治の世界は戦なのでパワハラじゃない」との見方も示した。 総裁選で石破氏が予想以上の得票を得たことの政局への影響については「それは分からない」と即答。安倍首相に対しては、「3選目という未体験ゾーンに入ったので、腹の底からやりたいことを完全燃焼してやってほしい」と語った。