賞金女王争いだけでなく東京五輪代表争いも混沌!渋野日向子の逆転賞金女王獲得はあるのか?
女子ゴルフの日米ツアー共催トーナメントで、日本で唯一開催される米ツアー「TOTOジャパンクラシック」の最終日が10日、滋賀・瀬田GC北Cで行われ、渋野日向子(20、RSK山陽放送)は13位に終わった。優勝圏内に浮上しながら5バーディー、4ボギーとスコアを一つしか伸ばせず、「ショットがダメ。バーディーを取ります、と言っているのにグリーンにもまず乗らない。どうしようもないですね」とタメ息をついた。 大会前には、今年の新語・流行語大賞に『スマイリングシンデレラ/しぶこ』がノミネートされた。「最後の17、18番でバーディーが取れてよかった。それまではポンコツ。自分の中の流行語に当てはまるゴルフでした」と自虐的に笑った。 国内ツアーを休んで出場して39位だった前週の「スウィンギングスカート台湾選手権」に続く2週連続の米ツアーだったが、結果は不本意なものに。 この2週でシブコが置かれた状況は大きく変わった。 台湾に行っている週の「三菱電機レディス」で賞金ランキング4位だった鈴木愛が優勝し、「TOTOジャパンクラシック」も制した。ともに初日からの首位を守るツアー史上3人目の2週連続完全Vで賞金ランキングで渋野を抜き2位に浮上したのである。3位に後退した渋野と1位の申ジエとの差は約1353万円で、鈴木とは、約668万円の差がついてしまった。 「抜かれて当然だと思っているけど、その中で自分も結果を出していかないといけない。それができないのは経験と実力の差。自分はまだまだレベルが低いことを実感した」 賞金女王争いは、渋野と申ジエの2強争いから三つどもえの様相を呈してきた。 残り3試合。渋野に逆転の可能性はあるのだろうか。 渋野は冷静に受け止めて「ずっと言っているけど、攻めの気持ちを忘れずにいきたい」と、残り3試合にかける思いを口にした。 次戦は15日から千葉のグレートアイランドCで開催される「伊藤園レディス」で優勝賞金は1800万円、その次が21日から愛媛・エリエールGC松山で始まる「大王製紙エリエール・レディス」で同じく1800万円、そして最終戦の28日から12月1日まで宮崎・宮崎CCで行われる「LPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップ」の優勝賞金は3000万円に跳ね上がるため、ここが最大の勝負になるが、昨年の優勝者は申ジエでライバルが得意としているコースだ。 「(逆転女王には)全部優勝しないと無理」とは、渋野。まさに崖っぷちの状況であることは間違いない。「大王製紙エリエール・レディス「」は、鈴木が2016、2017年と上位に進出している得意コースで、ライバルが大崩れすることは考え辛いのだ。