シリア暫定政府、国防相に元反体制派司令官を任命 外相も
[ダマスカス 21日 ロイター] - シリア暫定政府は21日、元反体制派「シャーム解放機構(HTS)」幹部のムルハフ・アブカスラ氏を国防相に任命した。 情報筋によると、アブカスラ氏はHTSの中心人物で、旧政府軍との軍事作戦を指揮した司令官だという。 国営通信SANAは、HTS指導者のジャウラニ氏が21日、武装勢力と「新しいシリアにおける軍事機関の形態」について協議したと伝えた。アブカスラ氏も会合に参加したという。 バシル暫定首相は先に、国防省の再編成に元反体制派や旧政府軍から離反した将校を起用すると述べていた。 一方、SANAによると、暫定政府はアサド・ハッサン・シェイバニ氏を外相に指名した。37歳のシェイバニ氏は、反体制派の支配地域だったイドリブ県政府で政治部門幹部だったという。暫定政権の関係筋は、この人事は「平和と安定をもたらす国際関係を確立したいというシリア国民の願いに応えるものだ」と語った。 米国務省のリーフ国務次官補(中東担当)ら政府高官は20日、首都ダマスカスで暫定政府の指導部と会談し、ジャウラニ氏の身柄に報奨金を出す米政府の方針を取り下げると伝えた。