「ベテランならではの今の小牧太を見てほしい」岩田康誠騎手との対談で、小牧太騎手が園田競馬に復帰するまでの試行錯誤と今を激白!【園田競馬】
競馬ファンの間で「夢の対談」とも言える、ビッグ対談が実現した。今年8月、JRAから20年ぶりに兵庫競馬に復帰した小牧太騎手(57)と、JRA・岩田康誠騎手(50)。 1990年代、8年連続で兵庫のリーディングを獲得した小牧太騎手。その連続記録を2000年に止めて、初の兵庫リーディングを獲得したのが岩田康騎手だった。翌2001年に、小牧騎手がリーディングに返り咲くも、2002年は再び岩田康騎手。そして2003年は小牧騎手と、当時の兵庫競馬は小牧騎手と岩田騎手、二人の黄金時代だった。 兵庫で同じ時期を過ごした二人だが、2004年に小牧騎手がJRAへ移籍。すると、その2年後の2006年に岩田騎手もJRAへ移籍。切っても切れないライバル関係だった。 対談のはじめに「2人で呑みに行った記憶がない。」と語ったように、園田出身という共通項がありながらも、激しいライバル関係にあった二人はこれまで一緒に取材に応じることもなく、一部のファンの間では、不仲説も流れていた。 そんな二人の対談が、カンテレ競馬・公式YouTubeチャンネルの企画で実現。これまで語ることがなかった兵庫時代の想い出から、JRA移籍後の苦悩の日々、そして今と競馬に賭ける熱い想いを語り合った。 「近年、なかなか勝てなくなっていた。早起きが得意なので、引退後、早起きでできる仕事を探し始めていた。」と小牧騎手。しかし、そんな小牧騎手が選んのだが、”故郷”園田競馬への復帰だった。「早起きを活かせる、いい仕事を見つけました。今が楽しい。20年ぶりに帰って、調教の楽しさを改めて感じた。」と笑った。 小牧騎手の兵庫競馬への復帰について岩田騎手は、「まだ、火が消えていないんだなと。まだ乗れるのに、苦しい、悔しい気持ちがあったからこその決断だと思うし。結果的に、園田に戻って、長年、染み付いているものがあるから、勝てている。」と、今の小牧騎手の活躍と心の強さを讃えた。 「お互い必死。1つ勝つたびに、また、来週も生きている。」とホッとするという岩田騎手。地方競馬からJRAへ。長年第一線で活躍してきたベテラン騎手同士。それぞれの道で今、必死に戦っている。 「あと何年、乗れるかはわからないけど、昔の園田時代の小牧太でもなく、57歳の今だからできることもあるので、そこを見てほしい。」と小牧騎手。 12月5日(木)におこなわる園田金盃にも騎乗予定だ。鋭い目で「密かに蹴散らしたいですね。」と語ってくれたベテラン・小牧太騎手がどんなレースを見せてくれるのか。注目だ。