「この馬でBCへ」矢作師とジェイエスが米国セールでフライトライン初年度産駒を落札
米国ケンタッキー州で5日、キーンランド・ノベンバーセールの初日が行われた。多くの日本の生産者が参加し、例年、良質な繁殖牝馬を購入しているセールだが、今年は“当歳馬”の落札に注目が集まった。 【写真】米最強馬とされたフライトライン 近年の米国競馬で最強馬とされたフライトラインの初年度産駒、上場番号147番(牡0、母シャンパンレディ)を日本の商社である株式会社ジェイエスが50万ドル(約7500万円)で落札。米国の「ブラッドホース」電子版は「ジェイエス・カンパニーが落札したこの鹿毛の牡馬はBCクラシック3着のフォーエバーヤングを管理する矢作芳人調教師に預託される予定だ」と伝えている。 落札馬は母の全兄がG1ハリウッドダービー覇者モータウンという血統。父フライトラインは22年のワールドベストホースに選ばれ、BCクラシックなど6戦無敗で引退した最強馬。 ブラッドホース電子版によると、矢作師は「フライトラインは日本でとても人気があります。今回はぜひフライトラインの子馬を購入したいと思っていました。レーンズエンド(ファーム)でフライトラインを見てきましたが、とても印象的で、特別な馬だと感じました」とコメントしている。 また、同紙は「矢作調教師は『この馬で再びBCへ戻ってくるつもりだ』と話した」と報じている。株式会社ジェイエスと矢作師がどの馬主の代理購買だったのかは明らかになっていない。