探査ロボ「ミネルバ2」が小惑星リュウグウに着地成功 世界初
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、小惑星探査機「はやぶさ2」から分離した小型探査ロボット「ミネルバ2」の2台が小惑星「リュウグウ」の表面への着地に成功したと発表した。探査ロボは表面に着地した後、ホップして移動し、写真撮影にも成功したことが確認された。JAXAによると、探査ロボによる小惑星への着地と、自律的な移動、写真撮影はいずれも世界初のことだという。 【画像】小惑星リュウグウに着地成功、探査ロボ「ミネルバ2」とは? 探査ロボは21日午後1時6分に、はやぶさ2から分離されていた。
ミネルバ2とは、初代の小惑星探査機「はやぶさ」に搭載されていたミネルバ(MINERVA)の後継機で、2種類・3機の探査ロボの総称。今回リュウグウに投下されたのは、ミネルバ2-1Aとミネルバ2-1Bの2台で、残りのミネルバ2-2の分離は来年に予定されている。 はやぶさ2プロジェクトの吉川真ミッションマネージャは「13年前の『はやぶさ』のときに達成することができなかった小惑星表面での小型ローバの移動探査が成功して感無量という感じ」、MINERVA-II-1担当の吉光徹雄氏は「小惑星表面でのホップ中の画像が届いたときには、小天体での移動メカニズムの有効性を確認することができて、長年の研究成果が実を結んだことを実感した」とコメントした。