新NISAの次のステージへ、魅力的なアクティブファンドにも活躍期待
これに対してアクティブファンドは信託報酬が年1%以上期待できる。三井住友DS・ジャパン・ハイ・コンビクション・ストラテジー」の信託報酬は税込み年1.573%になっている。手数料だけを比較して投資家は、このファンドを避けるだろうか? 過去5年間で年1.5%の手数料を支払ったとして5年の累計で7.5%だが、同ファンドのマザーは5年足らずでTOPIXを37.6%アウトパフォームしている。手数料分を差し引いても5年で30%の超過収益が得られる計算だ。手数料以上のパフォーマンスが期待されるのであれば、投資対象として十分に検討できるのではないのだろうか。
まして、主要なインデックスファンドは、主に時価総額の大きな銘柄でインデックスを構成しているため、「S&P500」が下落すれば、「全世界株式(オール・カントリー)」も「先進国株式(MSCIコクサイ)」も一緒に下落することになる。株式のインデックスファンド間でリスク分散はあまりできない。それと比較すると、アクティブファンドは、「運用力」というインデックスとは異なるリスクを持つ資産だけに、分散投資効果も期待できる。「まずは、インデックスファンドの積み立てから」と始めた投資家の方の間では、投資スタートから半年が経過し、次のステップを考え始めるタイミングでもある。魅力的なアクティブファンドの供給によって、投資家の選択肢が増えることを期待したい。(イメージ写真提供:123RF)
ウエルスアドバイザー