【独自解説】12月の改正法で「固定資産税6倍」に⁉増加の一途を辿る『空き家問題』取り巻く厳しい現実…しかし多くが“きれい”で海外からは大注目!活用できる未来は―
国土交通省の調査によると、放置する理由の第1位は「物置として必要」ということです。そして、「解体費用の負担」「使い道がない」と続きます。 Q.「物置」といいながら、親が残した物をずっと置いているということですか? (和田CEO) 「その通りです。これが、横浜市立大学・斎藤先生が言う『何となく空き家』です。物置とは言い訳で、片付けができていないので、それがずるずると…というところです」 また、空き家になるきっかけは、「両親が亡くなったとき」や「施設に入所するとき」など、想定外のタイミングだということです。 Q.想定はしているけど、まだ先だと思っていたら…ということですか? (和田CEO) 「親が生きているうちに『家、どうするの?』などと話すと、『死ぬと思っているのか?』などとケンカになって大変なことになるので、言わない人が多いです。それで結局、亡くなった後どうしたら良いのか決められず、ずるずると空き家になってしまいます。お正月などにお酒を飲みながら、昔話でもしながら、流れでチラッとでも話しておいてほしいなと思います」
しかし、空き家を放置したときのコストは高額です。「固定資産税」「火災保険」、現地までの「交通費」などの維持コスト、さらに修繕コストとして「リフォーム代」「ゴミの処分費用」「庭木の剪定代」などがかかります。場合によっては、総額で2000万円ほどになる恐れもあるということです。 (和田CEO) 「タレントの松本明子さんが本を出されていて、香川県のご実家を処分するまでに維持費だけで1800万円かかったということを書かれていました。それぐらいかかる可能性は十分あります」
話し合いや処分も難しく…空き家の厳しい現実
「空き家」は、通年で人の出入りがなく、水道・電気・ガスの使用状況などを見て、空き家かどうか自治体が判断しています。12月の改正法の大きなポイントの1つが、「管理不全空き家」に認定できるようになることです。このまま放置すれば「特定空き家」になる物件は、指針に即して所有者を指導し、改善しなければ勧告、固定資産税の軽減は解除されます。
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