22:26にようやく試合終了…敵地で1時間半の雷雨中断も広島、佐々木翔の決勝ゴールで4位浮上!!
[8.7 J1第25節 東京V 0-1 広島 味スタ] J1リーグは7日、第25節を各地で行い、サンフレッチェ広島が東京ヴェルディを1-0で破った。試合は前半20分過ぎ、0-0のまま雷雨に見舞われると、約1時間半にわたって試合が中断。それでも両チームとも緊迫した攻防を繰り広げ、広島が後半33分、DF佐々木翔の今季2ゴール目で決勝点を奪った。試合は長い中断の影響もあり、午後10時26分にタイムアップを迎えた。 【写真】「可愛すぎて悶絶」「金メダル」「新しいジャケ写かと」大物歌手が日本代表ユニ姿を披露 パリオリンピックが行われた夏の中断期間明け最初のJ1リーグ戦。東京Vは鹿島から期限付き移籍のMF松村優太、広島はメルボルン・シティから加入のMFトルガイ・アルスランがそれぞれ先発で新天地デビューを果たした。 試合の立ち上がりは両チームとも強風に苦しむ中、試合開催自体が天候に左右される展開となった。前半5分ごろ、まずはVAR関連機材のトラブルが判明したため、上田益也主審が両チームの監督に説明を行い、VAR適用外での試合継続を決定。同15分ごろには復旧した模様だが、立て続けにプレーが中断される形となった。 試合では質の高さを見せる広島のアルスランがボランチながらも高い位置に顔を出し、前半11分にMF松本泰志のミドルシュートを演出。これはGKマテウスのファインセーブに阻まれたが、同19分にもアルスランはペナルティエリア左のポケットを取り、折り返しのパスでチャンスにつなげようとしていた。 そうして迎えた前半21分、スタジアム周辺の雷鳴が大きくなり、試合の一時中断が決定。激しい雷雨が降り続く中、試合再開には約1時間半を要し、午後8時50分に前半20分30秒から再開された。 再開後は東京Vが主導権を握り返し、前半26分に最初の決定機。DF谷口栄斗からの縦パスをFW木村勇大が収めると、MF翁長聖とのワンツーからペナルティエリア左をえぐる。最後はDF中野就斗との競り合いで倒れ込みながらのシュートとなり、GK大迫敬介に阻まれた。 後半は再び広島が持ち直し、5分にはMF満田誠のトリッキーな浮き球パスからペナルティエリア右に流れたFW加藤陸次樹がボレーで狙うも、マテウスがファインセーブ。同13分には再びVAR関連機材のチェックで試合が中断したが、オペレーションルームから主審への交信に問題はなかった様子で、引き続きVAR適用で試合を行う形となった。 広島は後半16分、終始安定したプレーを見せていたアルスランに代わってFWドウグラス・ヴィエイラを最前線に投入。加藤がシャドー、松本泰がボランチの一角に入った。同23分には東京Vがセットプレーから決定機を作り、DF林尚輝がうまく残したボールから松村が強烈なシュート。だが、これは大迫の力強いパンチングで阻まれた。 そこからも東京Vが勢いを見せる中、広島は満田に代わって高校3年生世代18歳のMF中島洋太朗を投入。すると同33分、広島がセットプレーでこじ開けた。右サイドの崩しで獲得した右CKを中島がニアサイドに送り込むと、DF荒木隼人のシュートは相手に阻まれたが、こぼれ球にDF佐々木翔が反応。密集のゴール前で冷静にネットを揺らした。佐々木はこれが今季2ゴール目。4月13日の第8節以来の一発が先制点をもたらした。 試合はそのままタイムアップ。夏の中断期間明けの一戦を制した広島が4位に浮上した。