那須川天心、「振ってもいないし、告ってもいない」 WBO王者・武居由樹からの対戦希望に「運命なら絶対やる」【ボクシング】
社会貢献活動に取り組むアスリートや企業を表彰する「HEROs AWARD2024」の表彰式が16日、東京都内で行われ、ボクシングからWBOアジアパシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26)=帝拳=が受賞。児童養護施設への支援などが評価された。那須川は、WBO同級王者・武居由樹(28)=大橋=からの対戦を望む声に”天心節”を交えて前向きな姿勢を示した。 ◆ボクシングデビュー戦、入場した那須川天心【写真】 フォーマルな表彰式。ちょうネクタイ姿の那須川が、結婚式の参列者のような姿で武居からの対戦希望のラブコールに返答した。武居が「振られてしまったみたい」とコメントしたことに対し「振ってもいないし、告ってもいない。一方的に『振られた』とか言われても、恋愛に慣れてないじゃん、みたいな感じです」と独特のユーモアで返した。 両者はともにキックボクシング出身。武居はWBO王座初防衛後、世界ランク上位に入っている那須川に対戦を呼びかけていた。ただ、那須川陣営は当初からボクシング転向後10戦ほど(現在5戦全勝2KO)かけて世界戦を行う方針だったため、那須川が「必ずやるので、焦らず待ってください」と回答。それを武居が振られたと受け取っていた。 「世界戦を10戦ぐらいかけてやると言っていなくて『いつでも来いよ』という感じだったらわかりますけど、最初から言ってましたから。運命なら絶対やるんですよ。いきなりストレートでも当たらない。まずジャブを突き合ってほしいかな」と、那須川は心境を説明した。 現在は来春に計画されている次戦に向けてトレーニングを重ねている。かなりの強敵になる見込みで「自分の実力がもろに分かる試合になると思います」と改めて気を引き締めた。
中日スポーツ