見たかった…。2024年、一度も日本代表に呼ばれなかった実力者(6)W杯に出場もその後は…。欧州で点を取っているけど
日本代表は、先日の中国代表との試合を最後に2024年の全活動を終えた。この1年を振り返ると、森保ジャパンには多くの選手が招集され、チームの選手層は確実に厚みを増した。一方、待望論が出ながらも声が掛からなかった選手もいる。そこで今回は、今年一度も日本代表に呼ばれなかった実力者をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
FW:町野修斗(まちの・しゅうと) 生年月日:1999年9月30日 所属クラブ:ホルシュタイン・キール(ドイツ) 24/25リーグ戦成績:9試合4得点0アシスト 町野修斗は、日本代表で公式戦通算5試合に出場して3得点を挙げた実績を持っている。少ないチャンスの中でもストライカーとして確実に結果を出してきたわけだが、現在の町野はこれまでとは異なる次元に到達していると言える。 2024/25シーズンのブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)において、町野は高い決定力を披露している。クラブ史上初めてブンデスリーガを戦っているホルシュタイン・キールのエースとして、9試合で4得点をマーク。降格圏内の17位に沈んでいる“昇格組”を少しでも上位に浮上させるべく孤軍奮闘中だ。 元々、185cmの長身を生かした空中戦の強さや左右両足から放たれる強烈なシュート、最前線で味方のための時間とスペースを作り出す動きには定評があった。J3→J2→J1と着実にステップアップし、代表デビューからわずか4カ月後にはFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022に挑む日本代表に選出されるという“スピード出世”ぶりからも、町野のポテンシャルの高さが分かる。 だが、W杯で出場ゼロに終わり、昨季にホルシュタイン・キールにプレーの場を移したあたりから、「伊賀が産んだゴールマシーン」の中で何かが変わったのだろうか。2. ブンデスリーガ(ドイツ2部リーグ)で31試合5得点6アシストをマークしてクラブの1部昇格に大きく貢献し、今季の大活躍に至っている。 現在、森保ジャパンでは上田綺世と小川航基がアタッカー陣の軸になっている。だが、今の町野であれば、上田と小川が占める1トップに割って入ることも可能だろう。約1年半後に迫ったW杯本大会を見据え、計算の立つ点取り屋を日本代表に再度呼び戻すという選択肢は一考に値するはずだ。
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