安倍首相が記者会見 新型コロナ対応を説明(全文3)学校再開は専門家の提言受け判断
経済対策は緊急事態宣言を想定しないのか
毎日新聞:毎日新聞の野口です。今日これから指示する経済対策についてなんですが、これは緊急事態宣言をこれから出すということは前提にしていない上での経済対策でよろしいんでしょうかという確認と、もし緊急事態、今後発令した場合は、さらに追加の経済対策が必要になってくるかと。あと、発令した場合どれぐらいの経済の損失を想定しているかというのもお願いします。 安倍:まず、この予算が緊急事態となったときを想定していないのかということですが、それは想定をしています。例えば医療提供体制についても最悪となったときの対応、事態も想定しながら医療提供体制の整備をこの予算をもとにしっかりと進めていきたいと思っています。この対策も含めて、この予算、来年度予算と、次の対策の予算を含めて対応していきたいと思っています。 そして、先ほども申し上げました新しい給付金の制度等でございますが、それもやはり、そうした厳しい状況も踏まえて対応していきたい。まさにそのときのためということだといってもいいんだろうと思います。そのための十分な対応をしていきたいと。まさにこれから、補正予算については練り上げていくわけでありますから、それを組み込んだものにしていきたいと、こう思っています。 司会:はい、それでは、吉野さん。
今後、行政が物流を止めることはありうるのか
テレビ朝日:テレビ朝日の吉野と申します。国民生活についてお伺いしたいんですけども、マスクがやっぱり依然としてないんですよね。あと、それときのう、自粛要請を受けて、スーパーは長蛇の列ができておりました。今日はちょっと緩和されているようなんですけども。で、国民の不安の表れなんだと思うんですね。例えばさっき、総理は回避したいというふうにおっしゃっていましたけども、今後、行政が物流を止めるとか、あるいは外出を禁止というようなことはありうるのか、もしくはできるのかということをお伺いしたいと思います。 安倍:まず、このマスクについてはご承知のように、もう8割近く中国に生産を依存していた中において、われわれ、国内で新たにマスクを作ってくれるようなところを、気持ちがある企業にお願いをしながら、助成金を出して、補助金を出して、やってもらっています。例えばシャープなんかも、こんなマスクを作るということはまったく関係なかった企業でありますが、シャープがかなり本格的に作ると、そういう努力もして、今月は6億枚を超える規模で供給をし、これは平年の需要を上回る供給量を確保しています。また来月は、さらなる生産の増強および輸入の増加によって、7億枚を超える供給を行います。しかし、現下の感染症の影響によって例年を大幅に上回るマスク需要が発生をしているため、供給が追い付かずに国民の皆さまに大変なご不便をお掛けをしているのは事実であります。