インスタで発信、僕らの性教育 男子高校生3人組「セクテル」 性の問題を「自分ごとに」
■痴漢防止グッズを
さらに具体的な社会課題解決にも動き出した。瀬戸さんは今年春、駅のエスカレーターで痴漢の現場を目撃。同じ時期に本久さんも家族から痴漢被害を受けたことを打ち明けられた。
「男性として『自分ごと化』できていなかった性被害の実態に気づかされた出来事だった」と瀬戸さん。
誰もが傍観者とならずに「自分ごと」として痴漢について考えるようなメッセージを発信したい。そんな思いで作った「ちかん防止キーホルダー『チカキー』」を、クラウドファンディングで集まった資金で全国の高校生約1万人に配布している。
高校卒業後は海外大学への進学を目指している3人。瀬戸さんは「大学でも性の問題を研究し続けたい」と意気込む。(篠原那美)