自主トレ公開後、取材に応じる巨人丸（撮影・江口和貴）

　挑戦の1年が始まった。巨人丸佳浩外野手（35）が7日、川崎市・ジャイアンツ球場で自主トレを公開。「自分にムチ入れて頑張るしかない」と黙々とバットを振り込んだ。 　選手としてのターニングポイントに立つ。今年4月に36歳を迎え「この年になってくると同世代の選手も少なくなってくる」とポツリ。昨季は、主に1番打者としてリーグ優勝に貢献したが「昨年みたいな感じだったら、若い選手を使ってもそんなに変わらない」と危機感を募らせる。 　年齢に打ち勝つ秘策はある。「30歳を越えたぐらいからどうしても食べる量とかを考えながらやらないと、イメージより（体重が）増えちゃう」と、このオフから腸活を実践。キノコ類や海藻類を積極的に摂取することを心がけ「筋肉量が落ちずに体脂肪が減ってくる」と効果を実感する。 　コンディションを整えた先に、大台到達が見えてくる。「1つもチラついていない」としつつも、成績次第では通算2000安打をはじめとする記録ラッシュの可能性もある。「カープに入団した時に、前田さんみたいなバッターになりたいですって会見で言った」。その前田智徳氏は36歳のシーズンで通算2000安打を達成。憧れの先輩に肩を並べる年とする。 　今季のテーマは「挑」と定めた。「昨シーズンの自分を超える挑戦をしたいですし、優勝はしましたけど、CSでああいう形でベイスターズに負けてしまった意味でも王者の気持ちはない」。チャレンジャー精神を忘れずに、プロ18年目に挑む。【水谷京裕】 　★丸が今季中に狙える主な記録 　◆通算2000試合（過去56人）残り128試合 　◆通算2000安打（過去55人）残り158安打 　◆通算350二塁打（過去47人）残り16二塁打 　◆通算300本塁打（過去45人）残り17本塁打 　◆通算1000打点（過去49人）残り82打点 　◆通算200盗塁（過去79人）残り17盗塁 　◆FAで巨人移籍後の最多出場試合（清原和博＝846試合）残り63試合 　◆FAで巨人移籍後の最多安打（村田修一＝765安打）残り2本