川重社長、月額報酬の一部返上 潜水艦修理巡る裏金問題
川崎重工業は27日、海上自衛隊の潜水艦修理契約に絡み裏金を捻出した問題などを受け、橋本康彦社長が月額報酬の30%を5カ月間返上すると発表した。橋本氏は同日に東京都内で記者会見を開き「国民の皆さまや関係者にご心配やご迷惑をかけ、心からおわび申し上げる」と謝罪した。 社内処分は船舶用エンジンの検査で燃費データを書き換える不正が判明したことも踏まえた。潜水艦部門を担う常務執行役員は来年3月31日付で退任する。報酬返上の対象役員は7人に上り、金花芳則会長も含まれた。 橋本氏は、防衛分野に対する信頼を落としたことは「大変深刻な問題だ」との認識を示した。