桂川有人「破らないといけない壁」 初めて連戦でメジャーへ
◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前（16日）◇ロイヤルトゥルーンGC（スコットランド）◇7385 yd（パー71） 【画像】「エビアン選手権」優勝の古江彩佳が凱旋帰国 前週「スコットランドオープン」の予選落ちを経て「全英」に臨む桂川有人だが、スコットランドでの滞在は3週目となる。2週前にドイツで開催された「BMWインターナショナルオープン」をスキップし、一足早く当地入り。ロイヤルトゥルーンでもラウンドをこなし、しっかり予習を積んで戻ってきた。 「（2週前にプレーした）1ラウンドでだいたい雰囲気はつかんで、きのう、きょうは再確認をしながら回りました」。この2日間は9ホールずつを回り、開幕2日前までに計2ラウンドを消化。「下（地面）がけっこう硬い。グリーンとかもけっこう跳ねるので、そこが難しい」とグリーンオーバーを警戒し、手前からのプレーに徹してリンクス攻略を目論む。 6月から続く海外転戦中にトレーナーが合流し、フィジカルの状態は万全。2週前からは目澤秀憲コーチも加わり、一番の課題とする「ショートゲームをいろいろと教わりながら」準備を整えてきた。前週の2日目に荒れたティショットも「先週よりは戦えるようになった」と修正は進んでいるようだ。
メジャーは過去2試合に出場し、22年「全英」は47位、23年「全米オープン」は58位と週末まで戦った。いずれも日本からのスポット参戦だったが、ことしは4月下旬の日欧ツアー共催大会を制し、欧州ツアーの出場権をつかんだことにより、海外で連戦を組むスケジュールでメジャーに臨める。 当初は「ヨーロッパを経験して（全英に）出られる」ことをプラスに捉えていたが、「悪い流れもあったりして、逆に（連戦の）怖さを知った。日本からパッと来て、怖さ知らずで出られていたところもあったのかな…」と想定外の不安も感じている。その上で、「そういう意味では違った自分で臨む形になる。そこは、破らないといけない壁だと思う」と言い切った。 欧州ツアーに定着できたことで、年間ポイントランキング上位に付与される来季米国ツアー出場権も明確な目標に変わった。「メジャーはポイントが高いので、かなりチャンスになる。トップ15、トップ10くらいを目指せれば」。自身の成長と来季に向けて、前進につなげる1週間としたい。（スコットランド・トゥルーン／塚田達也）
