ついにカタログモデルへ!国内唯一「純正キャンピングカー」日産キャラバン・マイルームへの期待と課題
いわゆるキャンピングカーが属するような事業領域で、日本の自動車メーカーとして唯一、新車カタログモデルとして多様な可能性をユーザーに提案しているのが、日産自動車(以下、日産)だ。 【写真】見た目は商用車のキャラバンと大きく違わないが、内装はまるでリビングルームのよう トヨタ「ハイエース」のライバルとなる商用車の「キャラバン」では、「トランスポーター」「マルチベッド」に次いで、「MY ROOM(マイルーム)」を2023年度に特別仕様車「ローンチエディション」として限定販売。そしてこのマイルームは、今年7月31日より通常ラインナップとなった。
それにあわせて、日産は北海道を皮切りに横浜、名古屋、大阪、福岡で開催される、日本RV協会主催のキャンピングカーショーに出展する全国キャンペーンを展開中だ。 筆者は、全国キャンペーンの2番目の地となる、横浜キャンピングカーショー(2024年9月14~15日、於:パシフィコ横浜)に出かけてその様子を見てきた。 ■日産が言う「新しいくつろぎの空間」とは? キャラバン・マイルームのコンセプトは、「日産が新しい時代に提案する、新しいくつろぎの空間」。
2022年1月の東京オートサロンでコンセプトモデルが初公開された後、キャンピングカーショーなどに出展し、ユーザーや販売店からの声を聞いた結果、正式発売が決まったという。2023年のローンチエディションを経て今回、通常ラインナップとして正式に加わった。 ボディ寸法は、全長4695mm×全幅1695mm×全高1975mmで、ホイールベースは2555mm。エンジンは、ガソリンが排気量2.0リッターのQR20DE(130PS・178Nm)と、三菱自動車工業から供給を受ける2.4リッターディーゼルの4N16(132PS・370Nm)。
【写真】まるでデザイナーズホテル? 「キャラバン・マイルーム」の内装を見る グレードは、「プレミアム GX MYROOM」と「GRAND プレミアム GX MYROOM」の2つを用意し、駆動方式は2WD(後輪駆動)と4WDが選べる。 最大の特徴は、運転席から後側の空間が、まるで「自宅の部屋」のように使えることだ。白木の木目調で統一された明るい雰囲気で、デザイナーズホテルのような洒落た空間に仕立てられている。