ついにカタログモデルへ!国内唯一「純正キャンピングカー」日産キャラバン・マイルームへの期待と課題
2列目シートは、前側に向いて座る「ドライブ モード」と、フルフラットになる「ベッド モード」、そして進行方向に対して後向きになる「リビングルーム モード」にアレンジ可能。 3つのモードに合わせて、シートの表面と裏面で硬さの異なるクッションパッド構造を採用し、座り心地と寝心地を両立しているという。 なお、法規により安全性を確保する必要があるため、走行中はドライブモードのみが使用可となる。 ■想定する客層は50~60代が主体
後部スペースのベッド部分には、2つの仕様がある。ひとつは、跳ね上げベッドで、中央部分が車体右側に跳ね上がり固定するもの。もうひとつが、折りたたみベッドで、2枚のボードを並べてベッドにするタイプだ。 脱着式のスライドテーブルによって、「リビング」「ダイニング」「ベッドルーム」と、車内空間を使い分けることができるほか、間接照明、車内のAC100V出力コンセント、AC100Vの外部電源入力システムなどを装備する。
架装オプションとして、サイドウインドウ用のウッドブラインド、投影用のロールスクリーン、そして「リーフ」の使用済みバッテリーを活用した、日産純正ポータブルバッテリーなどが用意されている。 キャラバン・マイルームの客層について、日産関係者は「50~60代が主体」と、先行発売されたマイルーム ローンチエディションでの状況を振り返った。 実際、今回の横浜キャンピングカーショーでも、そうした年代のユーザーがキャラバン マイルームに高い関心を示していたことが見て取れた。
また、ショーに参加した地元神奈川県内の日産ディーラー関係者は、「とても売りやすい商材だ」と話す。 これまでキャンピングカーに対して、情報収集や購入、メンテナンスに対する不安から手が出せなかったユーザーにとって、日産純正でフルパッケージ化されているからだ。 冒頭でも記したように、日産のほかにキャンピングカーを用意している日本の自動車メーカーはない。トヨタなどの新車販売店が、独自にキャンプにも活用できる仕様を手掛けているのみだ。