【サニックスワールドラグビーユース交流大会】試合以外の時間、大会開催以外の日も、大人への階段いろいろ。
5月3日の大会の試合がすべて終わった後、フィールドAに、いろんなチームのTシャツを着た選手たちがいた。 ふたつのチームにわかれてサインを決めたり、ラインアウトやBKラインを合わせていた。 1チームから2、3人ずつが集まってコンバインドチームを作り、5月5日、ファイナルの前に『World XV Friendly Match』を戦うためだ。プールA、Bから集まった選手で構成されるチームは『SANIX BLUE』、プールC、Dからのチームは『SANIX WHITE』。各チームから大会中にプレータイムの少ない選手やBチームの選手などが推薦され、多くの観客が見つめる舞台に立つ。 練習に、サンダルでやって来た海外チームの選手たちがいた。 「はじめまして」の選手もいて、ウエアも、気持ちの入り方も、最初はバラバラ。そんな集団が、僅かな時間でチームとなり、キックオフの笛が鳴れば必死に戦い、仲間同士助け合う。 それがラグビーだ。 バーバリアンズや、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズなど、いろんなチームから集まった選手たちが、楽しさと勝負を追求する文化は、昔から、世界中で受け継がれている。 10代の心は、大人よりもっと早くひとつになる予感がある。 いろんなチームの指導者たちが、「大会初日と最終日では表情が違う」と言うのは、ラグビーの知見が増えただけでなく、内面の成長や価値観の変化によるものだ。 25回の歴史を持つ大会は、数えきれないほどの少年、少女たちを、大人への入口へ導いてきた。