WBCイスラエル旋風を米メディアも「イスラエルはシンデレラ」と続々報道
さらに強力なメンバーが加わる可能性も出てきた。イスラエルの予想外の快進撃に心が揺れているのが、オリオールズの左腕、リチャード・ブレイアーだ。ブレイアーは2012年秋に行われたWBCの予選にイスラエル代表として出場。しかし、今大会はメジャーでの生き残りをかけて、WBCの1次ラウンドには出場しなかったが、MLBの公式HPは、日本で開催される2次ラウンドからの合流の可能性があることを示唆した。 フロリダ州出身で29歳のブレイアーは、2008年にレンジャースからドラフトされてプロ入りしたが、昨年5月にヤンキースの一員としてようやくメジャー昇格を果たした。23試合に登板し、23イニングを投げて防御率1.96の成績を残したが、今年2月21日にヤンキースからオリオールズへトレードされたばかり。オリオールズの公式ホームページによると、ブレイアーは現時点でもイスラエルのロースターに入っており、チームに合流することは可能だという。 同ホームページの記事は、「ブレイアーはオリオールズのロースターに入るように頑張るか、それともWBCのイスラエルチームでプレーするか。二つの忠誠に引き裂かされている」とブレイアーの心境を伝えていて ブレイアー自身は、「組み分けなどがどうなっているのかよく分からない。それを把握し、もしうまくいくようであれば、ここ(キャンプ地)から出発したい」と話している。 もしブレイアーが、2次ラウンドから合流するとなると、1次ラウンドの初戦でキューバを下して2次ラウンド進出の可能性が高くなった日本にとって、イスラエルが、さらに嫌なライバルになる。宿敵・韓国は1次ラウンドで敗退しそうだが、プールAからオランダ、イスラエルが出てくるとなると、2次ラウンドを勝ち抜くことは厳しい戦いになりそうだ。