【トレーニング】太りにくい体をつくる筋トレ。半年間密着の結果とは
chapter03 EBHS最終結果発表
赤堀さんのEBHS最終結果は、EBHSが103.8から97.8と「平均より高い」から「平均より低い」となり、想定される寿命も短くなってしまいました。 編集部: EBHS結果を見ていかがですか? 赤堀さん: 数値として改善が見られなかったのは悔しいですね。 でも、LDLコレステロールが昔から低くて、健康診断でもずっと指摘されていたのですが、今回62と適正値になりました。魚を意識的に摂っていたからかもしれません。貧血がCだったのは、食事をせっかく意識して頑張ったのに…と残念ですが、感覚的には今の方が疲れにくく、健康的な気がします。体重は増えてしまいましたが、ピッタリした服を着るとひと回り引き締まった感じがしますし、周りからも「後ろ姿がシュッとした」とか「姿勢が良くなった」と言われます。 編集部: 笹森さん、トレーナーとしていかがでしょうか? 笹森さん: 体重が1kg増えていますが、これだけ筋肉を増やしてプラス1kgというのはかなり良い数値です。体脂肪率はかなり落ちていると思います。HDLの数値が悪くなっていますね。HDLはアルコールや睡眠の影響を受けますので、その辺りが要因でしょう。今後の改善点としては、睡眠や飲酒などの生活習慣の見直しが必要かと思います。食事とトレーニングはこのまま継続してほしいですね。 中川先生からもお話を伺いましょう。 編集部: 初回の結果と比べていかがですか? 中川先生: 前回と比較してEBHSが低下していましたね。体型などは以前から維持できている素晴らしい状態ではありますが、ヘモグロビン値がやや高くなっていたことがEBHS低下に繋がったと考えられます。 編集部: 今後の赤堀さんにアドバイスをお願いします。 中川先生: 以前から運動習慣を維持できており、BMIや生活習慣病関連の検査値もおおむね正常値の範囲で推移できています。また、野菜の摂取量に改善がみられるのと、ストレスを感じにくくなっている点も良い傾向でしょう。一方で、ヘモグロビン値が以前と比較してやや高くなっているようでした(12.1g/dL→15.1g/dL)。日本人間ドック・予防医療学会の開示している健診検査値の判定区分*を参照すると、軽度異常(14.6~16.0g/dL)の範囲です。ヘモグロビン値は一般に血液の濃さを表す数値で、高くなりすぎると血管が詰まる血栓症などに繋がるリスクがあります。一方で、低すぎても貧血などに繋がるため、丁度良い濃度を維持することが重要です。ヘモグロビン値が高くなってしまうケースとして、身体に水分量が足りていなかったり、ストレスが影響していたりする場合があります。また、それでもヘモグロビン値が高い状態が続くようであれば、多血症などの病気が隠れている可能性もあるため、一度病院を受診してみることをお勧めします。 *日本人間ドック・予防医療学会 「判定区分 2024年度版」 https://www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/fa86065a43c5e6b64e26ba266a15847f.pdf