MLBが深刻化している投手のケガ増加の原因調査発表 一番の要因は球速アップを追い求めること
MLBが17日（日本時間18日）、米球界で投手にケガ人が急増し深刻化している問題について、原因究明と解決のための調査結果を発表したと、ESPN電子版などが伝えた。ケガの主な原因は、試合中や投球練習で球速アップや球の質の向上を追い求めマックスの力をかけ続けていることによる慢性的な負荷の増加と指摘している。 調査はプロとアマチュアレベルの関係者200人以上に聞き取りを行い、分析。対象には元プロ投手、専門医、トレーナー、球団フロントスタッフ、生物力学者、アマチュア野球界関係者、投球専門家らが含まれていた。 調査では、ケガの一番の要因が球速アップを追い求めることと結論。その他の要因には、投手の負担軽減のために管理することが逆にマイナスになっている可能性、昨今の投手が持久力よりも瞬発力系のトレーニングに重点を置くようになったため、などが指摘された。 調査の結論として、ケガ防止のためにピッチクロックなど投手の負担となるルール変更が提案されたが、MLBこの調査を第1ステップとし、さらなる調査をする必要があるとしている。
