旬の味を楽しんで 天龍小中学校で保護者提供のマツタケが給食に【長野県天龍村】
長野県天龍村の天龍小中学校で16日、地元産のマツタケが入った炊き込みご飯が給食で提供された。児童の保護者が村内の山林で採取して学校に寄贈。小中学生36人は「おいしい」と声を上げてほおばり、秋の味覚を堪能した。 保護者は「村内で採れる旬の味を小さなころから味わってもらいたい」と、自身の子どもが通う天龍保育所に毎年マツタケを提供していた。今年から天龍小に進学し、同校が小中併設校化した節目の年であることから、「どうしても提供したかった」という。 9月に入ってからは毎週のように山林に入り、マツタケを探した。不作だった昨年から一転、山中にはキノコが多く生え、下旬にはマツタケを発見したものの、高温が続いていた影響か虫に喰われているものが多かったという。 ただ、例年と比較しても豊作で、学校用に計20本を確保。この他、保育所や養護老人ホーム「天龍荘」にもマツタケを寄贈した。 田中栄司教頭は「地元で採れたマツタケを味わう貴重な機会になった」と感謝。保護者は「年々不作になっていて厳しいところもあるが、山村留学で県外から来た子が『おいしい』と言ってくれているのをみて来年も頑張って提供しようと思った」と話していた。