「手のひら返し」と批判浴びる石破首相の危うい今後 野党、「代表質問」「党首討論」で“変節”追及へ
そこで今後の政治日程をみると、石破首相は9日の解散断行の翌日、ラオスで11日まで開催されるASEAN関連首脳会議に出席。さらに週末以降の連休中には恒例の日本記者クラブ主催の党首討論会をこなして、15日の衆院選公示に臨む。当然、その後は重点選挙区を中心に全国を駆け回って支持を訴え、27日の投開票日を迎えることになる。さらに、11月上旬の召集が見込まれる次期特別国会で改めて首相指名を受け、第2次石破政権を発足させるとの段取りが想定されている。
ただ、「この段取りは、衆院選結果が『自公両党で過半数獲得』(追加公認も含む)が大前提」(自民幹部)となっており、「もし、自民が単独過半数を大きく割りこんだり、自公で過半数割れとなった場合は、首相退陣論も浮上し、政局は大混乱となる」(政治ジャーナリスト)とみられるだけに、石破首相にとって週明け以降投開票日までの3週間は「トップリーダーとして、決死の覚悟で国民に訴え続ける“背水の陣”での戦い」(自民長老)となることは間違いない。
泉 宏 :政治ジャーナリスト