光り輝く人工石でジュエリーに新たな選択肢を:ウーマンエンパワーを目的としたスイス発「NATKINA」
いつの時代も羨望の的である、ダイヤモンド。 自然の力により地球内部で長い時間をかけて生み出されたダイヤモンドをはじめとした天然石は、実物資産として昨今価値が向上している。 その一方で、ブラッド・ダイヤモンドや紛争ダイヤモンドと呼ばれ、その調達背景が問題視され続けているのも事実だ。 サステナブルへの意識の高まりも後押しして、近年のジュエリー業界では人工石が大きな発展を遂げている。 天然石に対して“ニセモノ”と言われることもあるにはあるが、技術の進歩により品質が向上しており、宝石鑑定士でも目視では識別できない人工石も存在する。天然石と同じ構造を持ち、SDGsの理念に則したエシカルな製造方法である点も人気の理由。 そんなジュエリー市場の未来を予見していたのが、10年以上前から人工石、なかでも人間が作り出した天然界には存在しない石(人造石)を用いて、スタイリッシュなジュエリーを生み出す「NATKINA(ナトキナ)」である。 創設者兼デザイナー、マルティナ・ネトフキナの女性起業家としての先見の明は、ジュエリービジネスで大成功を収めた母親から受け継いだ天賦の才かもしれない。 「女性に自信と輝きを与えること」を使命に、デザインと向き合うマルティナ。世界中の女性に人工石というジュエリーの新たな選択肢を提示する彼女に、「NATKINA」の煌めきの背後にあるストーリーを聞いた。
お金をかけずとも、輝く権利がある
ーまず、「NATKINA」のコンセプトについて教えてください。 「NATKINA」のブランドストーリーは、最愛の母から継承しました。私を含め3人の娘を持つシングルマザーだった母は、ウクライナで初めてダイヤモンドジュエリーのビジネスを開拓した女性で、わずか数年間でウクライナ国内に79店舗のチェーン店を展開しました。 起業資金があまりなかった母は、一生懸命に働き、真摯に向き合い、成功を信じていれば、必ずうまくいくということだけは分かっていたのです。そして、それは正しかったようです。 私は13歳からスイスの寄宿学校に通い、まだ学生だった19歳から母の事業をサポートし、卒業後は本格的に経営に乗り出しました。その後、2011年にジュネーブを拠点に、母の名前(ナタリア・ネトフキナ)に由来するブランド名「NATKINA」を創設しました。 競争の激しいジュエリーの世界において、「NATKINA」は普通のブランドではありません。ダイヤモンドのような輝きを放つエタニティジュエリーを、すべての女性に身に着けていただけるよう、お求めやすい価格で提供しています。 世界中のすべての女性に自信と輝くチャンスを与える、力強いジュエリーを届けられるように努めています。