光り輝く人工石でジュエリーに新たな選択肢を:ウーマンエンパワーを目的としたスイス発「NATKINA」
ー代替品については昨今、ラボグロウンダイヤモンド(合成石)も発展していますが、そうではなく人造石にこだわる理由についても教えてください。 世界最高品質の代替ダイヤモンドを倫理的に生産するという、「NATKINA」の理念のひとつを具現化させるためには、確かにラボグロウンダイヤモンドも選択肢に含まれるかもしれません。ラボグロウンダイヤモンドは人工的に製造でき、安定的に供給できるため、天然ダイヤモンドの2分の1程度の価格であることが多くなっていますが、それでも未だに高額です。 さらに、ラボグロウンダイヤモンドは再販の際には値がつかないため、資産価値として考えても投資する対象ではないと私は考えています。天然ダイヤモンドやラボグロウンダイヤモンドよりも圧倒的に低い予算で、それらと同じ輝きを持つジュエリー(人造石)が、女性に自信を与え、女性らしさを際立たせる方が素晴らしいことだと思うのです。
どんなファッションにもマッチしやすい、古典主義なジュエリーこそ長く愛される
ーデザインのプロセスにおいて、何から着想を得てデザインを手がけているのでしょうか? 流行に左右されず、タイムレスでクラシック、そして洗練されたスタイルが「NATKINA」のデザインの基盤です。他のアイテムと組み合わせやすく、どんなファッションにもマッチしやすい、古典主義的なジュエリーこそ着用者に長く愛されると信じています。 シーズンカラーに応じて、既存のデザインに色で遊び心を加えたり、スタイルに変革をもたらす斬新さを取り入れたりすることはありますが、軸となるのはシンプルで合わせやすいクラシックなデザイン。そのため、アンティークジュエリーといった重厚な歴史あるジュエリーデザインにインスパイアされることが多く、今後もこれは変わらないと思います。
ー顧客の方々からはどのようなフィードバックを受け取っていますか? もちろんお客様によって異なるフィードバックをいただきますが、毎日のように聞くのは「天然石とまったく見分けがつかない」という驚きの声です。 これは、開発に費やした多くの時間が価値あるものだったと証明すると同時に、職人の技術を称える本当にうれしい言葉です。リピーターとなって何度も製品を購入していただいているお客様から、「6年前に購入したアイテムの品質が衰えることなく現在も使用している」という声をいただいたこともあります。 天然石と同じように、必要なのは洗浄だけで、高品質を維持したまま長く愛される製品を届けられていることは、私たちの誇りです。
ー最後に、今後のビジョンについて教えてください。 「NATKINA」のジュエリーを通して得られる体験が、喜び、温かさ、そして家族のようなコミュニティに所属する帰属意識で満たされることを目指しています。なぜなら、「NATKINA」は単なるジュエリー ブランドではないから。お客様が大家族の一員として大切にされる、壮大なコミュニティを構築し、世界中の女性が団結できるよう努めています。 「NATKINA」は今後も、女性らしさと自分自身であることへの誇りを称えるという、創業以来の変わらぬ決意を原動力とするファミリービジネスでありながら、世界中に拡大することをビジョンとして掲げています。