〔米株式〕ダウ4日続落、151ドル安=米金利上昇が重荷(2日)☆差替
【ニューヨーク時事】年明け2日のニューヨーク株式相場は、米長期金利の高止まりが重荷となる中を利益確定の売りが先行し、4営業日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前営業日終値比151.95ドル安の4万2392.27ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は30.00ポイント安の1万9280.79で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比3968万株減の8億4692万株。 米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペース鈍化の見通しや、トランプ次期大統領の政策がインフレを招くとの観測を背景に、先月以降、長期金利が大幅に上昇。この日は原油高のほか、週間の米失業保険申請件数で雇用情勢の底堅さが示されたことが金利高を支え、株価を圧迫した。ダウ、ナスダックともに昼過ぎにマイナス圏に沈んだ。 3日に行われる米下院議長選で現職のジョンソン議長が再選されるかどうかを巡る不透明感も相場を下押しした。ただ、市場参加者からは、中長期的には「共和党がトランプ支持派と反対派で割れ、トランプ氏が極端な政策を打てない状況になれば株式市場にはプラスだ」(日系証券)との指摘が出ている。 ダウ銘柄では、ボーイングが2.9%安、ナイキとアップルがいずれも2.6%安、シャーウィン・ウィリアムズが2.0%安、セールスフォースが1.1%安。一方、エヌビディアが3.0%高、シェブロンが1.3%高。 ダウの構成銘柄ではないが、2024年の世界販売台数が前年割れしたテスラが6.0%安と急落した。