SKY-HIが導く、MAZZELネクストレベルへの道【夏合宿レポート#1】
楽しみながら駆け抜けたダンスレッスン
14時からのダンストレーニングを前に、いち早くスタジオへ入っていたのはTAKUTOだった。鏡張りの壁の前に座り込み、スマートフォンを眺めながらレッスンで使う曲に当たりをつけていく。開始時間になると、レッスン用の服装に着替えたメンバーがスタジオに集結。「本日の先生を連れてきます」とのコメントを残し、いったんスタジオの外へ出て行ったTAKUTO。するとRANが「本日のスペシャル講師、たっくん先生です!」と紹介して、再びTAKUTOが戻ってくるという茶番を展開。 とはいえ、トレーニングは大まじめだ。前後2列に広がると、音楽に合わせて柔軟をスタート。TAKUTOが「体を回して」「反対」などと声をかけながら、ほかのメンバーを導いていく。迷いのない指導をしていく様は、さすがのダンス歴を感じさせる。スタジオには、楽しさと真剣さが同居した心地よい空気が流れていた。 ストレッチが終わると、アイソレーションの練習へ。首を前後左右に動かすという単純な動きひとつを取っても、メンバー一人ひとりのルーツがにじんでいておもしろい。その後はリズムトレーニングをしたり、ステップを踏んだり、ひととおりの基礎をこなしていく。 休憩をはさみ、TAKUTOが用意してきた練習楽曲のFabolous「My Time(feat. Jeremih)」に合わせて振り入れが始まった。手の形や脚の出し方など、注意ポイントを説明しながら、7人に振りを落としこんでいくTAKUTO。説明を聞くメンバーたちも数回のレクチャーでするすると振り付けを吸収し、教えられた以上の表現を踊りに乗せていく姿はさすがである。 あまりにもダンスのできがいいので「どこかで発表する課題なのか?」とスタッフに尋ねると、「そういった楽曲ではない」とのこと。なんでも、振り入れから仕上げまで行うというトレーニングを積むことが、振り入れのスピードアップや表現力の向上につながるらしい。見る者を引き込むMAZZELのパフォーマンスは、こういった練習の積み重ねの上に成り立っていたのだ。 すべての振り付けを落とし込み終わると、楽曲を流しながら最終確認。なんと、ここまで実質30分ほどでひととおりの振り入れを終わらせてしまった。TAKUTOは「振りは入ったし、ここからは好きにやってくれていいので」とメンバーに伝え、細かいニュアンスは個人に委ねた。3チームに分かれて行われていったダンスが2周目を迎えるころには、個々のカラーが炸裂。1時間半のダンストレーニングを、全集中で楽しみながら駆け抜けた。