KINTOの「ホーローマグ」がホーロー好きに刺さりまくり。コーヒーにキャンプにいいんだな
フチも一般的なホーローマグとは異なる
さらに、フチを丸くカールさせていないのも珍しい。 カールさせた部分は、内側に水が溜まったりするんですよ。とはいえフチを切りっぱなしにすると、ちゃんと処理しないと危ないし、口当たりが悪くなってしまう。処理だって大変です。だからカールさせるのは分かるんですが、水がねぇ…。でも、ホーローマグってそういうものだと思っていました。だからこのフチはちょっと驚き。 飲み物ってカップのフチの口当たりで味わいが変わってきます。松徳硝子の「うすはりグラス」と陶器のぽってりした厚いマグだと、同じ飲み物でも味わいが大きく異なります。だから、カールしていないホーローマグで飲むコーヒーがどんな味わいになるのか気になる。 ということでドリップ。 では、いただきます。 やはり一般的なマグとは口当たりが違います。また温度をダイレクトに感じやすく、かつ味をクリアに感じられる、ような気がします。これだけ薄いフチって他のカップにはあまりないので、初めての感覚かも。唇での物理的な感触って結構影響を与えるんだなと。 ちなみにホーローは内部が金属製。分厚くて重いホーロー製品(鋳物ホーロー鍋など)は蓄熱性が高いのですが、このマグはステンレスが使われていて、薄く仕上げてあるので蓄熱性という意味では高くありません。 だからコーヒーも冷めやすい。でも実は、そこもホーローが好きなポイントでして。猫舌だからというわけではなく、温度が下がった時のコーヒーの味も楽しみたいからなんです。フルーティな味わいのコーヒー豆は、冷めるとふわっと甘さが出たりします。冷めたコーヒーも楽しみやすいという意味でも、ホーローマグが好きなんです。 5年ぶりにレギュラーの座が入れ変わったコーヒー用マグカップ。毎日使っています。 そうそう、実はこのFORISのマグカップ、もう1種類ありまして。それが、この「FORIS ワイドマグ 400ml」(2640円)。 ちょっとシェラカップっぽいカタチだと思いません? キャンプにぴったりじゃないですか。シングルバーナーの上で温めたりしやすいじゃないですか。スープ入れたり料理入れたり、もちろんコーヒー入れたりできるじゃないですか。ということで「ワイドマグ」も確保。次のキャンプが楽しみです。 そうそう、FORISにはボウルや、フライパンとしても使えるプレートなどもラインナップしています。プレートも気になるんですよねぇ。
<取材・文/円道秀和(&GP)>