初挑戦3位の町田藤田社長「最後まで可能性ある素晴らしいシーズン」大型補強は「この辺で落ち着きたい」
◇明治安田J1リーグ第38節 町田1―3鹿島(2024年12月8日 カシマスタジアム) J1初挑戦のシーズンを3位で終えた町田の藤田晋社長兼CEO(51)がアウェー鹿島戦を現地観戦し、試合後に報道陣の取材に応じた。J1の新参者として旋風を起こした1年を「最終戦まで可能性があると本気で思えた。素晴らしいシーズンになった」と振り返った。 18年10月に社長を務めるサイバーエージェントが経営参画し、環境を改善。22年末には自ら社長に就任して決断のスピードを速め、昨季のJ2優勝に続き快進撃をトップとして支えた。「サポーターの数も伸びたし、これだけ私たちも含めてクラブ自体が成長できることって何十年に1回しかない。それをしっかり2年間でものにしたなと感じている」と手応えを口にした。 リーグ首位を快走した今夏にはMF相馬勇紀やDF中山雄太ら、現役日本代表クラスを次々に獲得する大型補強でサッカーファンを驚かせた。「勝負どころで経営者として勝負した。この2年間でかなり(選手が)入れ替わったのでこの辺で落ち着きたいというか、今いる選手を中心に強豪クラブをつくりたい」と今後の方向性を明かした。 競走馬のオーナーを務めるなど、多趣味で知られる藤田社長だが「今年1年間は一番の関心事がゼルビアでした。競馬よりも」。愛するクラブの躍進に心を奪われたシーズンを笑顔で振り返っていた。