プロクライマーと景色を楽しむ! イチオシのクライミングスポット「Nutcracker」を登る
クライミングカメラマン「タケムービー」さんのYouTubeチャンネル『TAKEMOVIE』。今回は数ある動画の中から、アメリカ合衆国にあるヨセミテ国立公園のクライミングルート「Nutcracker」に登る動画に注目しました。 【写真】プロクライマー倉上慶大さんとのマルチクライミングをチェックする(全5枚)
待つこと2時間…… 超人気クライミングスポットに挑む!
ピックアップしたのは、「タケムービーが世界一好きなヨセミテのクライミングルート『Nutcracker(5.8 5p)』をご紹介 ~feat. Keita Kurakami~」と題された動画。プロクライマー・倉上慶大さんとのマルチクライミングです。 駐車場から3分ほど歩き、レンジャーロックに到着。先客がいるためクライミング待ちをしていたのですが、待ちくたびれた人がフリーソロを始めるなど日常的にクライミングを楽しめる裾野の広さがヨセミテの魅力だそう。タケムービーさんも岩の下で2時間ほど待ち、ようやくルートにとりつきました。
グレード以上に難しい岩場を超えていく!
最初はスムーズに登っていたタケムービーさんですが、すぐに岩のひび割れを足がかりにしてのクライミングに。ヨセミテは「花崗岩(かこうがん)」という特殊でツルツルで滑る岩質のため、足・手・命綱を繋ぐカムに神経を使いながら登っていきます。滑らないよう体感を使いながら、P2に到着しました。 P3からも難易度の高いトラッドクライミングで岩の大海原を登っていきます。岩の形状を楽しみながら、割れ目に手や足をねじ込んで進むこと数分。Nutcrackerで唯一スリングが残地されている場所でピッチを区切ります。
景色と岩の形を楽しみながら無事に頂上へ
P4にはスラブ地帯があり、岩に走る細い割れ目を利用して登ります。安全対策が取りにくく足も滑るため、緊張感もアップ。さらに進んで、P5の核心である岩が出っ張っている場所を乗り越えます。最後のピッチは景色と一直線に伸びる岩の形を楽しみながら、頂上に到着しました。 残置物がほとんどない状態で、難易度の高いルートを手軽に登れるのがNutcrackerの魅力。仕事でクライミングや登山の撮影をするタケムービーさんも、「世界で一番好きなルート」と明かしています。 今回の動画では、倉上さんがプロクライマーとして「1人で登っていて危なかった場面」を話すなど貴重なシーンも。視聴者からは「倉上さんがスルスルと登っていくのすごい!」「クライミングってこんなに楽しそうな世界だって知らなかった! いつか挑戦してみます」といった声が上がっていました。クライミングに興味がある人は、ぜひタケムービーさんの動画を覗いてみては?
野中陽平