米メディアも八村塁のNBA「ダブルダブル」デビューを称賛「中身の濃いデビュー」「力強いスタート」
NBAのウィザーズの八村塁(21)が23日(日本時間24日)、敵地のダラスで行われたマーベリックスとの開幕戦に日本人として初のスタメンデビューを果たし、計24分50秒プレーして14得点、10リバウンドの活躍を見せた。 チームは100-108で敗れたが、NBAでの日本人最多となる得点、リバウンド記録となった。スタッツ(試合の個人成績)の中で、2つの項目で2桁の数字を記録することを「ダブルダブル」と呼ぶが、八村はデビュー戦でいきなり存在感を見せつけた。 試合後は「緊張はしなかった。攻守でそこそこの仕事ができたんじゃないか」とコメントした。日本生まれのドラフト一巡目指名(全体9位)のルーキーのデビュー戦での攻守での活躍を米国メディアも次々と速報で伝えた。 CBSスポーツは、「ウィザーズの八村がデビュー戦でダブルダブル」との見出しを取り、八村のデビュー戦での活躍を報じた。記事は「八村は約24分間のみのプレーでダブルダブルを記録し、中身の濃いプロデビューを果たした。ルーキー(の八村)にとってダブルダブルは素晴らしいスタートとなったが、今後はオフェンスでの多様なスキルを向上させ、ディフェンス面でも継続して貢献できることを証明する必要がある」と伝えた。 ウィザーズの地元、ワシントンポスト紙は「ウィザーズの開幕戦は失敗に終わる」との記事の中で、八村のデビューについて触れた。 「ウィザーズの最大のスター(ブラッドリー・ビール)が退場してしまった夜にチームの新しい人気選手がNBAデビューを果たした。ルーキーの八村は第1クォーターで6得点をあげて力強いスタートを切り、約24分のプレーで14得点、10リバウンドを挙げた」と絶賛した。 また「ビールはシュートをする必要はなかった。彼はリバウンドを取り、自らのシーズン最初の得点をあげる前に、他の4人が得点をできるように試合を組み立てた。八村は自信を持って彼の中距離シュートのレンジに入り、マーベリックスの7フィート3インチ(約221センチ)のフォワード選手、クリスタプス・ポルジンギスが腕を伸ばす上からシュートを決めた」と、象徴的な初得点シーンをピックアップした。 NBCスポーツは、八村のレギュラーシーズンの初得点について「八村のウィザーズでのキャリア初得点を見よう」という見出しをとって紹介。 「八村にとって、NBAキャリアの初ゴールを記録するまで、厳密にいえば2分37秒と時間はかからなかった」とし、「マーベリックスとのシーズン開幕戦の序盤でウィザーズのドラフト一巡目指名選手(の八村)が速攻からゴールを決めた。ビールがリバウンドを奪い、コーナーに立つルーキーへ向けてコート半分を超えるパスを送った。八村はドリブルを一度入れてポルジンギスの足元を見て、レイアップシュートを簡単に決めて見せた」と、こちらもワシントンポスト同様に初得点のシーンを映像と共に伝えた。 その上で「ウィザーズからドラフト9位で指名を受けた八村には、チームから即戦力としての高い期待がある。第1クォーターですでに6得点をあげたように、この得点は間違いなく、これからも数多く記録されていく得点の最初のものとなった」と、今後の八村の可能性について高く評価した。 鮮烈デビューを飾った八村は、今後も全米メディアが注目していく存在になっていきそうだ。