「万博の準備はクライマックス」 パリでの会議で吉村知事らアピール
大阪府の吉村洋文知事と大阪市の横山英幸市長は日本時間の26日夜、パリで開かれたBIE(博覧会国際事務局)の総会に出席した。来年4月に開幕する大阪・関西万博の準備状況や大阪の魅力を語った。 2人は約7分ずつ英語でスピーチした。 吉村知事は、JR大阪駅北西の再開発地区「グラングリーン大阪」が一部先行開業し、今後はホテル開業も見込まれるとして、活気づく地元の様子を紹介した。 万博で府市などが関わる「大阪ヘルスケアパビリオン」についても取り上げた。来場者の血管や肌のデータをもとに予想した「25年後の姿」が映し出される仕掛けがあることを説明するなどし、「準備はクライマックス。成功に向けてあらゆる取り組みをする」と意気込みを見せた。 横山市長は、大阪メトロの新駅「夢洲(ゆめしま)駅」が来年1月に万博会場となる人工島・夢洲(大阪市此花区)に開業するなど、インフラの整備が進んでいることに触れた。大阪はユニークなおもてなしをする街だとして、「素晴らしい人や食事に出会える」とアピールした。 BIEの総会は年に2回開かれ、万博の開催地などを決める。知事と大阪市長が出席するのは、大阪開催が決まった2018年11月以来6年ぶり。(箱谷真司)
朝日新聞社