Googleの生成AI『Gemini』が支持される理由とは? ChatGPTとの違いと利用者の本音
生成AIサービスの火付け役となったOpenAIのChatGPTは、国内外問わず多くの人に利用されている。しかし、Googleが開発した生成AI・Gemini(旧名称はBard)も、生成AI市場において存在感を高めつつあるようだ。Geminiが選ばれる理由や特性、またChatGPTとの違いは何だろうか。4,300社以上のSEO支援実績を誇るランクエストが調査した、Geminiユーザーのアンケート結果を見てみよう。 【画像でわかる】就活のWebテスト、生成AIを使った不正が問題に! 4割が“何らかのカンニング”
Geminiを選んだ目的は「高品質なコンテンツ生成」が最多
アンケートは2024年11月21日、Geminiユーザー150人を対象にオンライン調査で実施された。「なぜGeminiを使うことを選んだか」(複数回答可)という質問に対し、最も多かった回答は「高品質なコンテンツ生成(文章や画像の作成)が可能だから」で47.3%。約半数がGeminiのコンテンツ生成能力の高さを期待し、数ある生成AIの中から選んだようだ。 業務改善やデータの分析が目的で選ばれるケースも多く、約4割が「業務効率化やプロセスの簡略化に役立つから」、約3割が「データ分析やレポート作成に役立つから」を理由に挙げた。 一方、機能面やコストパフォーマンスに関しては多くの支持を得られていないことが判明。Geminiがさらに市場を拡大していくためには、他ツールとの差別化やコスパを上げることが求められていると言えそうだ。
「コンテンツ生成」のほか「質疑応答やリサーチサポート」も高評価
続いて「Geminiを実際に利用してみて、便利だと感じる機能」(複数回答可)について尋ねたところ、最も多かった回答は「コンテンツ生成」(52%)、次いで「質問応答やリサーチサポート」(48%)、「Googleフォトとの連携(自然言語での写真検索や説明)」(44%)と続いた。 Geminiを選んだ理由の1位となった「コンテンツ生成」は、実際の使用感においても半数以上から高評価を得た。また、半数近くが便利だと回答した「質問応答やリサーチサポート」については、Googleの検索エンジンと連携しているため、回答の根拠となるURLが提示され、ファクトデータのチェックが効率的に行える点も魅力と言える。対してChatGPTは、著作権の観点から、情報ソースを明示できないものもある。情報の発信元を確認し、データとして活用するなら、Geminiの方が使い勝手が良さそうだ。