樋口日奈“穂波”と佐伯大地“時松”、それぞれの夫と妻の狂気に直面しながら選んだこと<初恋不倫 最終回>
樋口日奈が主演を務めるDRAMA ADDICT「初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~」(毎週水曜夜0:00-0:30ほか、BSテレ東ほか) の第10話が9月4日に放送。結婚していながら他の人と恋に落ちてしまう。穂波(樋口)が選んだ行動が余韻を残す最終回となった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】俊一(芳村宗治郎)に抱きしめられて笑顔の穂波(樋口日奈)だったが… ■不倫や裏切りを繰り返す“大人のリアル不倫ラブドラマ” 同ドラマは、横馬場リョウによる同名電子コミックが原作。「夫婦という制度」と「初恋のような本能的な恋心」との間に悩み、葛藤しながら、不倫や裏切りを繰り返す“大人のリアル不倫ラブドラマ”だ。 樋口演じる保育士の主人公・財前穂波を中心に、さまざまな登場人物の不倫模様が描かれ、不倫ドラマでありつつも、どこか身近に感じ、登場人物の誰かに自分を重ねて共感できる群像劇となっている。 出演はほかに、穂波の夫で初恋の人に似た職場の同僚と不倫に走ってしまう俊一に芳村宗治郎、俊一の同僚で不倫相手・神志那環奈(こうじなかんな)に北村優衣、穂波の友人で初恋相手と長く不倫している独身女性・香真莉愛(かおりまりあ)に八木アリサ、穂波の心を惑わす既婚の隣人・時松千尋に佐伯大地、時松の妻・ミホを永尾まりや、香の初恋相手で穂波が働く保育園に通う園児の父・近広文昭を平井亜門、その妻・類を小島梨里杏が務める。 ■俊一とミホの狂気が穂波と時松を苦しめる 俊一に離婚を申し出るものの、死をほのめかされたことで別れられないと悟った穂波は、時松に「もう会わない」と告げた。 迎えた結婚記念日。俊一はなぜか時松夫婦を招き、奇妙な空気が流れる中の食事となる。俊一と時松の妻・ミホは、穂波と時松が互いに思い合っていることに気づいていて、両者が挑発的ともいえる会話をしたからだ。 その会話をさえぎるように時松は立ち上がり、穂波を見つめて「どうか末永く、お幸せに」と言って自宅に戻った。そして憤るミホに、自分の離婚の意思は変わらないことを明かした。 その翌日、体調を崩して穂波が寝ていると、ミホが時松を探してやって来た。時松が家を出たと知り、事故などにあっていないか心配する穂波だったが、興奮しているミホから浮気を責め立てられ、頬を殴られてしまう。泣きながら穂波は「時松さんを自由にしてあげてください」と懇願するが、ミホは「あんただけには(時松を)死んでも渡さない」と言うのだった。 ミホが去ったあと、時松を心配してドレッサーの引き出しにしまっていた時松の連絡先を探した穂波。そこへ帰って来た俊一が「電話番号なら捨てたよ」と冷たく言い放った。 ■穂波と時松の未来は結ばれるのか? 再び「死んでもいいの?」と脅してきた俊一を振り切って家を飛び出した穂波が向かったのは、かつて時松が連れて来てくれた森の中。すると、そこに時松がいた。 出会いからこれまでのことを「全部なかったことにできない」と涙ながらに言う穂波。優しくほほ笑む時松は、「ちゃんとしたかった。ちゃんと。まっさらな状態でいたかった。あなたに近づく前に、触れる前に、気持ちが抑えきれなくなる前に…」と胸の内を明かしながら、穂波を抱きしめて「好きです、出会ったときからずっと…」と告白した。 初めてキスをする2人。そんな2人を俊一とミホが別々に追いかけてきている状況だが、それに気付いていない2人は幸せそうな笑顔を浮かべていた。 互いに結婚している身だが、恋に落ちてしまうことにあらがえなかった。一生に一度だけ落ちる恋=初恋。「この恋を初恋と呼んでいいですか?」という穂波のナレーションで締めくくり、2人の未来に思いを馳せる余韻を残した最終回となった。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部