フォルクスワーゲン「ID.Buzz」 電動ブリは走りの良さが売り!ミニバンとコマーシャルバンの2本立て
その後ろには小型のデジタルメータークラスターがあり、ギアセレクターはステアリングコラムに移動する。最大12インチのインフォテインメントスクリーンはダッシュボードと同じ高さにあるため、ドライバーはやや操作しづらい。 VWは電気バズのために斬新なインテリアを選択したが、まだ多くの硬質プラスチックが使われている。車内には小さな「VWバズ」のピクトグラムが散りばめられ、「ID.Buzz」に新鮮な空気を与えている。
リヤ: 2列目シートは1列目に近い
ホイールベースが短いため、2列目のスペースはミニバンを彷彿とさせる。足元は1列目シートまで余裕がある。ただし、そのためには列シートをもっと後ろに配置する必要があるため、本格的なバズ感覚はない。一方、ゆったりとしたトランクは、日常的な使用ではポイントが高い。
アンドレアスフーバーの評:視覚的には、インテリアのどこにも「ID.Buzz」の先代を彷彿とさせるものはない。インテリアコンセプトや座席位置の点でも、この電気バズはモダンで、先代とは異なっている。いまだに多くの硬質プラスチック使われているのが残念だ。
装備:電気バズは車線を認識する
オプションの2トーン塗装仕上げ(ルーフは常に白)に加え、エクストラリストには様々なアシスタンスシステムも含まれている。その中には、「ID.Buzz」が他の車両からのデータも利用して半自律走行を可能にする、「トラベルアシスト」も含まれる。これにより、車線表示が1つしかない道路でも、電気自動車が車線を認識して維持することができる。 また、高速道路用の車線変更アシスタントも初めて搭載された。ただし、時速90kmまでしか機能しない。駐車アシスタントに新しいメモリー機能が追加され、特定のルートを保存しておくことで、カーポートや地下駐車場などにクルマが勝手に入るようにすることができる。
最大2,469リットルのトランクスペースを備えたロングバージョン
VWが2023年にアメリカ向けに発表し、私たちにも発表したロングホイールベースの「VW ID.Buzz」には、さらに広いスペースがある。これにより3列目のシートが可能になる。最後部には常に2人のゲストが座ることができるが、2列目にはスライド式の折り畳み式3人掛けベンチか、快適な独立シート2つを装備することができる。3列目は折りたたむこともできるし、使わないときは完全に取り外すこともできる。