フォルクスワーゲン「ID.Buzz」 電動ブリは走りの良さが売り!ミニバンとコマーシャルバンの2本立て
トランク容量はシート構成によって306~2,469リットルの間で変化する。標準のバズより19cm広いスライドドアも乗り降りを容易にしている。
VW最大のパノラミックルーフ
ヴォルフスブルクに本拠を置くVWは、もうひとつ印象的な数字を挙げている。これは3列シートモデルに装備されるパノラミックルーフの長さで、VWグループ全体で最大となる。ルーフウィンドウはエレクトロクロマチックで暗くすることも明るくすることもボタンひとつでできる。 ショートバージョンではおなじみのコックピットにヘッドアップディスプレイが追加された。「ID.Buzz」はまた、「ID.7」で導入されたハードウェアとソフトウェアの改良の恩恵を受けている。特に、温度とボリュームの照明付きスライダーと、ディスプレイ上で直接選択可能なクライメートコントロール用ボタンが採用されている。 アシスタントにはさらなる革新がある: 将来的には、「ID.Buzz」は、車庫入れなど最大50mまでの駐車操作を自動で行うことができるようになる。
カーゴバリアント:バンバージョンもあり
ウィンドウバズに加えて、バンバージョンもある。これには「カーゴ」という接尾辞が付き、後部には窓がない。「ID.Buzzカーゴ」は運転席とダブルベンチシートの3席を標準とし、オプションで2席のバンも用意されている。3.9立方メートルのカーゴスペースは、運転席と固定式パーティションで仕切られている(追加料金で窓または貫通荷台のオプションあり)。
ユーロパレット2個が荷室に収まる。許容総重量は3トン、最大積載量は650kgだ。「ID.Buzzカーゴ」には、助手席側のスライドドアと通常のテールゲートが標準装備されている。
GTXのスポーティ成分
「ID.Buzz GTX」は、5人乗り、6人乗り、7人乗りと、さまざまな設定でオーダーできる。バズの乗員は全員、赤いステッチとパイピングが施されたシートに座る。運転席と助手席には、ダイヤモンドキルティングが施された電動調整式コンフォートシートが用意されている。また、タッチスクリーンは12.9インチ(従来は12インチ)に拡大され、「ID」兄弟からイルミネーテッドタッチスライダーとChatGPTインテグレーションも「VWバズ」に継承されている。ヘッドアップディスプレイも初めて有料で用意され、フロントガラスが遠いため、ドライバーからは何メートルも離れているように感じられる。