米女子ツアー挑戦2年目で急成長!? 西村優菜が圧倒的な数字でトップに君臨する「ある部門」とは?
サンドセーブ率で圧倒的トップに立っている西村優菜
米女子ツアーはダブルス戦の「ダウ選手権」で17試合が終了。今季予定されている33試合の折り返しを迎えた。 【写真】「ほれてまう…」 西村優菜がマレーシア滞在中に披露した“休憩中”オフショット &練習風景がアップされた実際の投稿 今季好調の日本勢を象徴するように前半戦終了時の各部門別データでは上位に日本人選手の名前が目立つ。最高の栄誉であるプレーヤー・オブ・ザ・イヤーポイントでは笹生優花が3位、古江彩佳が6位につけ、賞金ランキングでは笹生が2位、渋野日向子が4位、古江が8位とトップ10に3人が名を連ねている。
古江はトップ10回数とバーディ数では1位に立っており、平均ストロークは2位、CMEポイントランキングとフェアウェイキープ率では3位など、多くの部門で上位に顔を出し、現在の充実ぶりがうかがえる。 そんな中で注目したい部門がサンドセーブ率だ。サンドセーブ率とはグリーンサイドのバンカーから2打以内でホールアウトする確率のこと。分かりやすく表現すればバンカーショットを寄せてワンパットで入れるということ(2打以内なら内容は問わない)で、バンカーショットとパッティングのうまさが表れる部門である。 このサンドセーブ率で現在トップに立っているのが西村優菜だ。グリーンサイドのバンカーから45回プレーして2打以内でホールアウトしたのが33回。サンドセーブ率は73.33%だ。同部門の2位はアディティ・アショク(インド)の60.32%だから、圧倒的な1位である。 これだけでも73.33%はすごい数字だと分かるが、もっとその価値の高さを示すデータがある。 米女子ツアーでサンドセーブ率のデータが残る1992年以降の歴代1位は2020年にチェ・ナヨン(韓国)がマークした71.43%。西村はこの記録を更新する勢いなのだ。 チェの記録についてひとつ言及しておくと、この年は新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響でトーナメントが18試合しか開催できず、なおかつチェは6試合にしか出場していない。バンカーショットに臨んだのは14回と非常に少なく、うち10回でサンドセーブという状況だった。 フルシーズンでの最高記録は2017年にレクシー・トンプソン(米国)が出した70.00%で、70%を超えているのはこの2例だけだ。