〈大荒れ兵庫県政〉斎藤知事は百条委に“クロ認定”されれば法廷闘争か? 一方、死亡した局長らへの誹謗中傷やデマ拡散は止めず。そして新たな“疑惑”も…
A氏への脅迫について新証言
さらに「職員やご遺族、関係者への誹謗中傷はやめてと、なぜ言わないのか」と聞かれると斎藤氏はこう述べた。 「やはりSNSっていうものは誹謗中傷や人を傷つけるっていうことは、やはり適切な運用の仕方ではないという思いで、だからこそ社会全体が、これは県民のみなさんも含めてですけど、SNSっていうものをある意味正しく、メリットとしていい面もありますから、そういったところを気を付けながらSNSを使っていこうと、利用していこうということは私は大事だということはずっと申し上げてます」 誹謗中傷をやめろと言わない斎藤氏の不作為が事態を悪化させた理由のひとつではないか、とまで記者に指摘された斎藤氏は、今度は質問した記者を「●●新聞の●●さんの意見としてそういった意見があることは受け止めますけれど」と制した上で、「私としてはこの間、(告発が出た)3月以降の対応、それからこの間も含めてですね、第三者委員会を立ち上げて調査をしていくという対応も含めて、自分としては、県としても適切な対応だという風に思っています」と発言。 誹謗中傷を止める行動をとらないことも含め、何も落ち度はないと強調するのだった。 斎藤氏はなぜ私的情報漏えいの責任追及を警察に任せず、拡散を止めないのか。 この情報漏えいに絡み週刊文春は12月26日発売号で、斎藤知事の新たな疑惑を報じている。 Aさんが亡くなる前の6月29日、斎藤氏の支援者が斎藤氏にLINEで、「維新の岸口議員が、元県民局長(Aさん)と●●(原文は女性)の不倫関係を暴露してほしくなければ、元県民局長の出頭要求を取り下げろという内容の裏取引を持ちかけてきたとのことです。」とのメッセージを送ったというのだ。 支援者は週刊文春に対し、斎藤氏はLINEを受け取った後も、脅迫行為を止めなかったと証言した。 岸口議員とは百条委副委員長の岸口実県議。報道が事実なら、斎藤氏は6月から情報漏えいを把握しながら放置してきた可能性が出てくる。 会見でこれを問われた斎藤氏は「何のことかちょっとよくわからないんでコメントできません」とかわした。 だが支援者が送ったメッセージには「既読」が付いているという。 約1時間15分で県職員が打ち切った会見で出た質問は、疑惑や今後の対応を含め斎藤氏の言動を質すものばかりで、行政に関するものは1問もなかった。 阪神・淡路大震災の発生から来年1月17日に30年を迎えるのを目前に、兵庫県ではいまだ斎藤氏の問題ばかりが拡大を続けている。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
集英社オンライン編集部ニュース班