テン乗りでも問題なし! 三冠牝馬の仔とC.ルメール騎手が“クラシック候補”に名乗りを上げる
C.ルメール騎手がアマキヒ(牡2、美浦・国枝栄厩舎)で、ホープフルステークス(2歳牡牝・GI・芝2000m)の連覇を狙う。 【写真】アマキヒこれまでの軌跡 ルメール騎手は重賞昇格以前も含め、ホープフルSに15回騎乗して5勝を挙げている。17年にGI昇格以降は18年のアドマイヤジャスタと20年のオーソクレースが2着、19年のワーケアと22年のキングズレインが3着。人気馬で惜敗が続いたが、昨年のレガレイラで待望の昇格後初制覇を果たした。 連覇がかかる今年のパートナーはアマキヒだ。母のアパパネは10年の牝馬三冠など、GIを5勝した名牝。半姉のアカイトリノムスメは21年の秋華賞を制している。10月東京の新馬(芝2000m)でC.デムーロ騎手を背にデビュー。スローペースの逃げから上がりをまとめ、ロジャリーマインの追い上げをアタマ差抑えて押し切った。この一戦だけではスケールを計れないが、少なくとも決め手と勝負根性は一級品。来春のクラシックが楽しみな素材といえる。 ルメール騎手にとっては22年オークスのスターズオンアース以来、10回目となるテン乗りでのJRA・GI制覇がかかる一戦。パートナーの持ち味をフルに引き出し、勝利に導くことを期待したい。 【ルメール騎手のテン乗りでのJRA・GI制覇】 ・08年エリザベス女王杯…リトルアマポーラ ・08年ジャパンCダート…カネヒキリ ・09年ジャパンC…ウオッカ ・17年秋華賞…ディアドラ ・18年菊花賞…フィエールマン ・19年皐月賞…サートゥルナーリア ・20年エリザベス女王杯…ラッキーライラック ・21年宝塚記念…クロノジェネシス ・22年オークス…スターズオンアース