みりちゃむ「おむすび」でのギャル役が話題。結役の橋本環奈は「本当に気さくで優しい方」
――歩役の仲里依紗さんが「このドラマでギャルの見方を変えたい」とおっしゃっていましたが、実際にギャルの立場として何か感じることはありますか? 「やっぱりまだギャルに対する偏見を持っている人は多いと思います。でも、SNSを見ていると、最初は『ギャル嫌い』というコメントもありましたが、フェスのシーンあたりから『最初は嫌いだったけど、ギャルがいないと寂しい』といった声が増えてきたんです。ギャルとして生きていると心ない言葉を掛けられることもありますが、少しずつ見方が変わってきているのを感じてうれしいです」 ――みりちゃむさんのギャルとしての姿について、プロデューサーは、「令和と平成のギャルを見事に融合させた」と絶賛されていましたが、どんな部分を意識しながら、撮影に臨まれていましたか? 「平成ギャルの明るさとパワフルさを大切にしつつ、普段の私よりもテンションを上げて演じています。普段の私自身はそこまで騒がないタイプなので、そのギャップを意識していました。役作りでは、友達のことを思い出しながら『このセリフはあの子っぽいな』と思って演じることもありました」 ――脚本の根本さんが「平成のギャルは厚底ブーツで元気いっぱい」と言っていましたが、ギャルのマインドについてはどう思いますか? 「その精神は今も変わらないと思いますね。見た目にこだわる姿勢は昔から変わらず、髪やネイルに月10万円以上かけることもあります。それに、一本筋の通った信念を持つのがギャルらしさ。20年前から根本的なギャルマインドは変わっていないですね」 ――再現された当時のギャルファッションを見てどう感じましたか? 「ローライズデニムや太いゴテゴテのベルトなど、昔のアイテムが本当にリアルに再現されていて懐かしさと驚きがありました。母がギャルだった頃の服と似ていてすごくリアルだなと思いました」 ――それでは、演じるルーリーというキャラクターについてはどんな印象を持っていますか? 「ルーリーはハギャレンが大好きで、仲間を一番に考える子です。自分のことをあまり話さないけれど、常に仲間のことを優先する、すごく仲間思いな子ですね。広い視野で物事を見られるバランス感覚があるので、タマッチ(佐藤珠子役/谷藤海咲)が怒った時もすぐに仲裁に入ったりします。その優しさとバランス感覚がルーリーらしいなと思っています」 ――物語が進む中でルーリーのキャラクターや心境の変化についてはどう考えられていますか? 「結ちゃんのことを最初は歩さんの妹としか見ていなかったんですけど、歩さんがギャルになった背景や、2人の関係性を知っていくうちに、彼女たちへの理解が深まりました。結ちゃんのことも、歩さんのことも受け入れるようになり、全体的に良い方向に変わったと感じています。今後結ちゃんが神戸に行くことになっても、みんなが特別な友人関係を続けていくと信じています」 ――本格的な演技は、本作が初というみりちゃむさんですが、演技をする際にはどんなことを意識していましたか? 「相手のセリフを頭に入れすぎず、自分のセリフだけを覚えて、その場でリアルに反応できるようにしています。自然な演技を心掛けていて、台本を覚えるのは本当に大変ですが、みんなで相談しながら進めることで助かっています。スズリン(田中鈴音)役の岡本夏美ちゃんや風見(亮介)先輩役の松本怜生さんなど、経験豊富な方にアドバイスをもらうことも多いです。例えば、『ここはどう演じたらいい?』と相談すると、『こういうアプローチもあるよ』と具体的に教えてもらえて、とても勉強になります」