白山平泉寺のコケがコンセプト…抹茶・日本茶専門カフェオープン "コケ玉"スイーツ提供、福井県勝山市
福井県勝山市の白山平泉寺のコケをコンセプトにした抹茶・日本茶専門カフェ「ROKUSAI-鹿柴-」が8月1日、同市平泉寺町平泉寺の平泉寺白山神社近くにグランドオープンした。古民家を改修した趣ある空間で、京都産の抹茶やほうじ茶を使ったコケ玉のようなスイーツとドリンクが味わえる。 建物は、築130年の古民家を改修した木造平屋建て。元々は地元の会社がふるさと茶屋を運営していたが、市地域おこし協力隊の西垣翔太さん(38)=京都府出身=が借り受け再改修。店内から庭園を眺められるようガラス貼りにしたり、木製の家具とコケ色の座布団をそろえたりし、和モダンな空間に仕上げた。 使用するほとんどの抹茶と茶葉は、京都のカフェ監修の下で厳選された宇治産という。看板メニューの「苔玉チーズケーキ」は、レアチーズケーキとベイクドチーズケーキの2層構造。県産梅のペーストや平泉寺地区の米粉などを使用しており、多様な味わいを堪能できる。このほか、その場で立てた抹茶やほうじ茶で作るラテやソーダ、急須で提供する4種の日本茶などもある。 インバウンド(訪日客)の増加に伴い、西垣さんを含め英語対応が可能なスタッフを起用し、英語表記のメニューも準備した。西垣さんは「平泉寺の地域資源であるコケと京都の融合を表現したかった。地域の新たな魅力になれば」と話している。営業は木曜から日曜の午前10時~午後5時。
福井新聞社