佐藤駿

◇２７日　フィギュアスケート　グランプリ（ＧＰ）シリーズ第２戦・スケートカナダ最終日（ハリファクス） 　男子は昨季四大陸選手権２位の佐藤駿（２０）＝エームサービス・明大＝が２６１・１６点で２位となった。ショートプログラム（ＳＰ）２位で臨んだフリーは４位の１６４・６４点をマークした。 　１１番滑走として登場した佐藤はピアノの音色に乗った演技を展開。冒頭に跳んだ大技・４回転ルッツは転倒して、ＧＯＥ（出来栄え点）で５・７５点という大きい減点を受けた。しかし、続く４回転フリップをしっかり降りると、３本目に跳んだ４回転―３回転の連続トーループで２・１７点の加点を得て立て直した。 　基礎点が１・１倍となる後半はダブルアクセル（２回転半ジャンプ）との連続ジャンプにする予定だったトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）が転倒で単独となったものの、続く３回転ループにダブルアクセルをつけてカバー。ジャンプ以外の構成要素は２本のスピンを最高のレベル４とするなど無難にまとめた。 　２度の転倒や４回転トーループでの回転不足などミスがある内容に演技終了直後の佐藤は、氷上でくやしげにうつむいた。しかし、キス・アンド・クライで得点のアナウンスを聞くと、両手で顔を覆って感極まったような表情を浮かべ、アイスダンス終了後に行われた表彰式では晴れやかな顔で銀メダルを受け取った。 　他の日本勢は昨年大会優勝でＳＰ３位の山本草太（２４）＝中京大＝がフリー３位の１６４・８４点をマーク。合計２５７・００点の４位で今大会を終えた。優勝は合計３０１・８２点のイリア・マリニン（米国）だった。