中国企業が“なにわ男子の道枝駿佑と長澤まさみ”テレビCMで起用の狙い。SNS効果はどれくらい?分析してみた
■インスタは1万2000フォロワー獲得 道枝さん起用の効果はどれほどなのか。SNS分析を手掛けるユーザーローカルに、パーフェクトダイアリーのX(旧Twitter)とインスタグラムのアカウントを解析してもらった。 まずXを見てみよう。8月23日まで約2万人だったフォロワーが、道枝さんのアンバサダー就任発表日に3000人以上増えている。Xアカウントはその後も道枝さん関連の投稿を連投し、CM放映を開始した9月24日、翌25日の2日間で80人近くのフォロワーを獲得した。9月25日時点でフォロワーは2万6798人になった。
インスタグラムのアカウントのフォロワーは8月25日に1万7500人に届かなかったのが、アンバサダー就任発表から3日で5000人近く増え、9月25日に2万9310人になった。1カ月で約1万2000人のフォロワーを獲得しており、Xより道枝さん効果が現れている。 ちなみにインスタアカウントは8月中旬にそれまでの約600投稿を全削除しており、道枝さんを押し出す意図が強くうかがえる。 中国ブランドのCMでは、長澤まさみさんを起用したBYD(比亜迪)も話題になった。
運用型テレビCMサービスを展開するノバセル(東京・品川)がまとめた、2024年1~6月に放映されたテレビCMの中から、放映前後に視聴者がCMについて検索したかを指数化した「指名検索スコアランキング」で、BYDは3位に入った。 6月末に発売したセダンEV「海豹(シール)」の販売が好調に推移しており、BYDは理由としてテレビCMの効果を挙げている。 ■長澤まさみ起用の狙い 西田さんはBYDのCMについて、知名度と好感度が高い長澤さんの起用もさることながら、「ブランド認知だけではなく、EVの安全性を訴求したうえで、『ありかも』と消費者の選択肢に入るメッセージを発するコピーが非常に秀逸」と評価した。