夢をつかむため、乗り越えるべき「試験」と「チャンス」【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第17回
■ダメならダメで、すぐに次に向かう潔さを 五十嵐 じゃあ、もしも試験に失敗してしまったらどうしますか? もう、取り返しがつかないことなのか、それともリカバリーは可能なのか? 里崎 相手から求められていないのなら、もうあきらめるしかないよね。違うところに行くしかない。だって、第一志望の会社に落ちたら、第二志望の会社に入るじゃない。いつまでも第一志望の会社にこだわって、「どうしても入社したいんです」って力説したって、入社試験に落ちたのは現実なんだから。「君の情熱に負けたよ、入社しなさい」ということにはならないわけだから。 五十嵐 そのあたりは見切りの速さも重要だし、ある種の潔さというのか、割り切りや見極めも大切になってきますね。可能性が少ないことにいつまでもこだわり続けていても決していい結果は生まれないと思うから。 里崎 前回、「夢には賞味期限がある」と言ったように、ひとつがダメなら、また別の可能性を探すというのはアリだよね。今はSNSがあるから自分から発信できる手段もあるし、昔のような守りの姿勢ではなく、攻めの姿勢で挑戦することもできるわけだから。昭和、平成は受け身であり守りだったけど、令和は自分から攻めていくこともできる。この武器は積極的に使ったほうがいいでしょ。 五十嵐 そのためには自分のやりたいことや、できることを積極的に発信したり、関心があることを自らアピールしたりすることも大切になってきますね。サトさんは、飽きられないために意識していることとかありますか? 里崎 僕の場合、まず考えるのは「自分が楽しめるかどうか?」ということ。そして、「僕が楽しいのなら、周りも楽しんでくれるはず」っていう意識を持っているかな。 五十嵐 それは、僕もまったく一緒。まずは自分が楽しくないと、見てくれている人に楽しんでもらうことはできないと思っているから。ただ、たまに「こんなに自分だけ楽しんでもいいのかな?」って不安になることもあるけど(笑)。 里崎 僕の場合、そんな不安は一切ない。とにかく「自分が楽しければ、みんなも楽しいはずだ」って信じているから(笑)。 五十嵐 そこまできっぱりと言い切れるサトさんはさすがだよ(笑)。僕の場合は、「単なる自己満足じゃないのか?」って思いが、やっぱり頭のどこかにはあるから。 ――さて、議論も盛り上がってきましたが、そろそろ時間となりました。次回は、たった今五十嵐さんが口にした「自己満足に陥らずに自分のやりたいことをやるライフハック」について伺いたいと思います。また次回も、よろしくお願いします。 里崎・五十嵐 了解です。次回もよろしくお願いします!(連載第18回に続く) 構成/長谷川晶一 撮影/熊谷 貫