俳優・吉沢悠さんが歴代愛車を振り返った! 初めて買った“トヨタの天才タマゴ”との思い出などに迫る
今、興味があるクルマとは
エスティマ以降の愛車については後編となる次回に語っていただくとして、現時点で興味のあるクルマを挙げてもらうと、それはクラシック・ミニだった。 「WOWOWの『准教授・高槻彰良の推察』というドラマで、実際に動かしてはいなんですが、運転席に座って撮影したんです。本当に小さいんだなということと、ものすごく雰囲気があるなぁ、と、思いました。あと、歴史を感じさせるレトロなクルマに乗りたいなという気分もあって、今はミニに興味を持っています」 1959年の夏、オースティン・セブン850という名前で登場し、1962年にミニへと改称したこのクルマは、スエズ動乱に端を発するエネルギー危機を乗り越えるためのエコカーとして開発された。短いボンネットにエンジンを横置きして前輪を駆動するレイアウトは外見から想像するよりはるかに広い室内空間を実現、コンパクトカーに革命をもたらした。 昨今はクラシックカーがブームで、軒並み高騰している。そのなかにあって、2000年までの長きにわたって生産されたクラシック・ミニはタマ数も部品も豊富であることから、ちょっと古いクルマの入門用に最適との声もある。 「都内をマニュアル(トランスミッション)で乗るのは大変かとも思うんですが、オートマもありますか?」 もちろんオートマもたくさんあると答えると、吉沢さんの表情がパッと明るくなった。 「ちょっと古い輸入車って色々ありますよね。色々あるから愛着が湧くのかもしれませんね」と、遠くを見つめた。 吉沢さんと輸入車との間にあった知られざるエピソードとは? 続きは、後編で届けたい。
【プロフィール】吉沢悠(よしざわひさし)
1978年8月30日生まれ、東京都出身。1998年に『青の時代』(TBS系)でドラマデビュー。以降、2003年に『動物のお医者さん』(テレビ朝日系)で主演を務めるなど数多くのドラマに出演。近年ドラマでは、『ギバーテイカー』(2023・WOWOW)、『悪女について』(2023・NHK BS4K)、『夫婦が壊れるとき』(2023・日本テレビ)、『週末旅の極意~夫婦ってそんな簡単じゃないもの~』(2023年・テレビ東京系)、『泥濘の食卓』(2023年・テレビ朝日系)などに出演。2024年7月より主演舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」に出演する。 文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・Ryo スタイリング・上井大輔 編集・稲垣邦康(GQ) 撮影協力・パシフィコ横浜