俳優・吉沢悠さんが歴代愛車を振り返った! 初めて買った“トヨタの天才タマゴ”との思い出などに迫る
エスティマを選んだきっかけ
吉沢さんが運転免許を取得したのは、21歳の時。東京出身の吉沢さんはクルマがないと不便を感じる環境ではなかったため、純粋に仕事で必要になると思ったから取得したという。 ただし実際に免許を取得すると、自分のクルマが欲しいと思うようになる。きっかけは、サーフィンだった。 「10代の頃から先輩にサーフィンへ連れて行ってもらっていたんですが、ハマるにつれて、自分の好きな時に行きたくなるじゃないですか。それで、仲間数人と人数分のサーフボードを積めるクルマ、という条件でクルマを探しました。デビューしたばかりの頃に、『世界ウルルン滞在記』という番組に出させてもらったんですが、その時に知り合って今も仲良くしている技術スタッフの方がすごくクルマに詳しくて、一緒に中古車屋をまわってくれたんです」 ステーションワゴンにするか、ミニバンにするか、最後まで悩んだという。最終的にエスティマを選んだのは、背が高いことによる積載性とともに、トヨタ車だったことが大きいという。 「先ほどコラムシフトが好きだったと話しましたが、インパネに空調やオーディオが集中していて、自分の手が届くところですべての操作が完結するのも好きでした。運転席や助手席からの眺めが、クルマというよりロマンスカーとかパノラマカーっぽいのもよかったなぁ……。空間が広いせいか気持ちに余裕が生まれて、気を使わずに楽しくドライブした記憶があります」 感慨深げにエスティマの細部をチェックする吉沢さんは、「エスティマに乗るようになってからは、夏だけじゃなくて冬にもサーフィンへ行くようになりました」と、語る。 「湘南にも行きましたけれど、主に千葉ですね。千葉は北から南まで、いろいろ行きました。あんなに大人数でサーフィンへ行ったのは、後にも先にもエスティマの時代だけです。まだ免許を取っていない仲間もいたし、結局エスティマが一番広いから、僕がクルマを出す機会が多かったですね。当時、『また俺が運転するんだよね』とか思ったんですけど、みんな仕事が忙しくなったり家族ができたり、だんだん一緒に海に行く機会が減っていったので、僕がエスティマを運転して海に行っていたあの頃は幸せな時期だったんだなぁ、と、今になって思います」